イギリスのBoarding Schoolの素晴らしさに気を取られている間にアメリカには、かなりの数の私立Boarding Middle Schoolがあることを見逃していた。日本からも中1から入れるはずだ。但し、それらの学校には訪問したことがないので軽々には手放しで賞賛することはできないが、今後、一つ一つ検証して行く。どの学校がいいかが確定したなら日本の中学受験から離脱し、より良い教育を求める「富裕層」にとっては朗報となるはずだ。
文科省は、個別の大学についてPh.Dの学位を持っていない教員が何%在籍しているか?というデータを把握しているにもかかわらず一般に公開しようとしない。文科省や財界はかれこれ何十年間も大学改革を唱えているが、肝心要の、この点については決して触れようとしない。その結果、何をやっても日本の大学は良くならないどころか衰退の一途を辿っている。このまま行けば日本の大学は東大、京大などごく少数を除き2030年までに破綻する。そうなると日本には理系人材を育成できる大学が不足するようになる。
人工知能の社会への浸透が進み2030年以降は大学生の70%を占める文系学部卒は就職できないだろう。その結果、毎年35万人ほどの大卒が路頭に迷う地獄が出現する。そんな時代の到来を見越して理系分野を専攻すべきなのだが、上述の通り、日本の大学は少数を除き破綻してしまう可能性が高いので理系学部の競争は激烈なものとなる。従って、アメリカの大学を視野に入れざるを得なくなるのは明白なのだ。
日本の高校はアメリカの大学進学のことなど全く無知なので生徒の進路指導ができない。進学実績をみると頓珍漢な大学に入学している者が多い。さらに応募書類の作成能力が欠落している。英語教育は致命的に劣悪だ。そもそもアメリカの大学のAdmissionsの担当者とコミュニケーションできていないのではないか?
2007年から2024年の17年の間、アメリカのトップレベルの大学に合格できる日本人が増えていない。特に中国、韓国、インドと比べると悲惨なほど少ない。そんな日本の中高一貫校に望みを託しても展望は開けないのだ。スッパリとそういう日本の学校教育から離脱する決断をすべきなのである。後になってから、ああだこうだと嘆いても後の祭りなのだ。そのタイミングこそ小学4年なのだ。その時点からTOEFL iBT100を目指した英語の勉強をする必要がある。そして小6の秋にアメリカのBoarding Middle Schoolに応募するのである。