理系はアメリカの大学を目指すしかない。どうしても日本の大学と言うなら東大、京大、阪大、東工大、名大のTimes Higher Educationの世界大学ランキングで250位以内に入っている大学だけにすべきだ。
家庭の所得が高くない高校生には残酷な話だが日本の大学は、もうどうしようもない。
日本と英米などの先進資本主義国の大学の概念が根本的に違うのだ。分野によって例外はあるが自然科学分野では先進資本主義国の常識では大学の教員はPh.Dの学位を持っている。ところが日本は文科省のデータによれば大学学部では理学は59%、工学は47.9%しかない。しかも単位取得満期退学を含んでいる。単位取得満期退学は欧米先進資本主義国ではPh.Dとは見做されない。こんな議論は私ごときが吐いたところで日本では誰も振り向きもしないので無駄なことなのだが、これが日本の大学の実態なのだ。
日本が右肩上がりで成長していた時は、それで済んだが2025年以降はそうはいかない。アメリカ、中国に圧倒され日本の基幹産業が壊滅する恐れが出てきた。ニッサンは既に破綻目前で、ぼやぼやしていればトヨタすら失速する。勝負は2026年だ。
東大、京大、阪大、東工大、名大が世界トップレベルであるにもかかわらずその他の大学、特に「名門私立大」が601位〜1000位に低迷している根本の理由は一体何なのか?
しかもアメリカの4大の学生の割合は公立73%で私立はたった27%なのに日本では国公立は30%未満で私立が70%以上だ。
Times Higher Educationのランキングを信じる立場から言えば「日本人の圧倒的多数は世界ランキングが底辺レベルの大学教育を受けている」のである。もっと言えば、日本人の圧倒的多数は世界ランキング底辺レベルのアジア、アフリカの発展途上国の大学と同じレベルの大学の教育しか受けていないのだ。
日本ではどうして誰もその事を不思議に思わないのか?が不思議でならない。おそらく受験勉強で思考力が無くなっているのだ。