誰でも英語ができれば未来が開ける、などと思うのは大間違いだ。60年前、50年前はそういう時代もあったかもしれないが今は、もうそんな時代じゃない。
6年後の2030年には人工知能の翻訳機能がユビキタスで可能になる。即ち外国語能力など無用になる。英検、TOEICなどの英語資格試験の高スコアなど持っていても誰も見向きもしなくなる。
英語を必要とするのは2025年から2030年頃までの間に英米の大学に進学し理系を専攻するつもりの小中高生だ。そして彼らが必要とする英語資格試験はTOEFLないしはIELTSだ。彼らにとって英検やTOEICは何の意味もない。
また彼らが必要とする種類の英語は「サイエンス」の英語だ。お話や小説、雑多な日常語の類やニュースを理解するために必要な英語ではない。論理的英文を理解するのに必要なModern English Grammarだ。特に分詞構文、不定詞、Reduced Relative Clauseの完全理解だ。これらは日本の学校では中途半端にしか教えない。なぜなら教師の知識が足りないからだ。市販の日本人が書いた文法書を読んでも習得できないのである。
こういったことを無視している日本の学校で英語を勉強しても決して英語は身につかないのである。従って2025年から2030年頃までの間に英米の大学に進学し理系を専攻するつもりの小中高生はできる限り早い時期に日本の教育システムから離脱してしまうことが必要なのである。
最初のタイミングは8歳、2度目のタイミングは中3である。そのタイミングを逃してしまうと英米のトップレベルの大学に入るのはほぼ不可能になる。