誰も本当のことを言わないが、アメリカのLiberal Arts CollegeとはアメリカのMedical Schoolに行くための「予科」なのだ。
ハーバードやイエールなどのUndergraduateは元来はLiberal Arts Collegeを標榜しているのであり、本音ではMedical School進学こそが第一目的なのだ。
Commitment to liberal arts & sciences is at the core of Harvard College’s mission
Liberal Arts CollegeでSumma Cum Laudeの成績を取るということはMedical Schoolに合格する可能性が高いということとほぼ同義なのだ。magna cum laudeじゃダメなのだ。
- スンマ・クム・ラウデ (summa cum laude) - with highest praise. 最優等。成績上位5%程度。
- マグナ・クム・ラウデ (magna cum laude) - with great praise. 成績上位10%程度。
- クム・ラウデ (cum laude) - with praise. 優等。成績上位15%程度。
毎年、何人かの日本人が日本の高校を卒業後にハーバードやイエールを含むトップレベルのLiberal Arts Collegeに進学しているが、未だかってSumma Cum Laudenの成績を取り見事Medical Schoolに進学した例はないだろう。おそらく99%の日本人はmagna cum laudeにすら達していないと思う。
日本の高校を卒業後にアメリカのトップレベルのLiberal Arts Collegeに入りmagna cum laudeをとった日本人を知っているが、もし、その人がアメリカのトップレベルのBoaarding Prep Schoolに中3から入っていたなら確実にsumma cum laudeをとりアメリカのMedical Schoolに入っていたと思う。もっとも、そもそも医学には興味がなかったのでPhysicsをメジャーとしたのだが。
例の北川さんは恐らくSumma Cum Laudenの成績を取ったけれどMedical Schoolには興味がないのでPhysicsのPh.Dをお取りになったのだと思う。数年後には日本の量子科学の指導者になるという予感がする。
さて、開成、灘、桜蔭などなどの名門校から東大理3を目指す小学生で家庭が裕福なら、日本国内で不毛な受験競争に巻き込まれるのではなくアメリカのトップレベルのBoaarding Prep Schoolに中3から入り、引き続いてアメリカのトップレベルのLiberaal Arts Collegeに入り、アメリカのMedical Schoolに入る「長く苦しい薔薇の道」を選んではどうなのか?私の予想では毎年10名ほどはMedical Schoolに入れると思う。
世間では高校や大学在籍中に1年間留学すればグローバル人材になれる、なんっちゃってるが、馬鹿馬鹿しいにも程がある。日本の受験競争を勝ち抜き東大などの国内のトップレベル大学を卒業した官僚、政治家、経団連などの指導層の頭の中は、そのレベルだということなのだ。