英米の教育ではfail to do や refuse to do における to do のような特定の動詞(Catenative verb)の後に続く不定詞を、伝統的な「名詞的用法」として分類することは、既にしなくなっている。不定詞は名詞(~すること)として機能しているのではなく主動詞の意味を完成させるComplementとして機能していると見なされているのである。ラテン語由来の分類ではなく、動詞がどのような形(to不定詞、動名詞、that節など)を要求するかという実践的で現代言語学に基づいたComplementation Patternの学習が一般的になっているのである。
一方、日本の学校や予備校での英文法指導では「不定詞の3用法(名詞的・形容詞的・副詞的)」という伝統的な枠組みが今なお主流だ。 fail to do や refuse to do の to do は「名詞的用法(~すること)」として頑なに教えられている。 日本の言語学や一部の指導者の中でも、不定詞の機能は3用法だけでは説明しきれないという認識が広がりつつあるものの、日本の英文法教育は、明治時代以降、規範文法の影響を強く受けた英語の文法書を基盤に発展してきたため、その伝統を払拭できないのである。
かくの如く日本の英語教育はガラパゴス化しているのである。そんなこととはつゆ知らず、呑気に構えてガラパゴス化した英語教育を学校や塾、予備校で受け続けていたなら、確実に使い物にならない英語が骨の髄まで染み付き、取り返しがつかなくなるのである。
では、どうすればいいのか?
頑迷な学校の英語の授業を受けなければいい。教科書、参考書の類は捨てるしかない。塾や予備校に行かなければいいし、市販の文法書は買わなければいい。
その上で、生成AIを活用して、一刻も早くHuddlestonのThe Cambridge Grammar of the English Grammarを学習すればいい。どの生成AIが良いか?は今は、まだ、決められないのでGemini、Chat GPT、Claude、Grokの4種類を使いこなすしかない。
しかし、真っ先にしなければならないのは著書の購入だ。高額なので躊躇すると思うが、思い切って買うべきである。
中途半端にしている限りCGELは理解ができないのである。