エキスパートアイズのブログ -11ページ目

相続ホラー

急に思い出しました。
夏の夜にふさわしい怪談でもしてみましょうか。

私たち中年になると、周囲ではお祝い事よりお悔やみが多くなります。
そしてお悔やみに付き物が相続トラブル。

本当の身内でさえ兄弟は他人の始まりというように、親が死んだら急に疎遠にしていた兄弟姉妹が「財産よこせ」とやってきますね。何にも面倒見ていなかったのに、それは当然の権利とでも言うように、いけしゃあしゃあとやってくる。そして裁判沙汰、泥沼化。結局、法律は法律なので、生前どんなに面倒見ていようと、そんな事は関係なく、法定相続人に平等に財産は分けられていく。
困るのは、親の家に子供の誰かが住んでいた場合。他の相続人は「家を売って現金でよこせ」と詰め寄ります。しかし家を売ったら住む場所がなくなる。さあ、どうする?泣く泣く家を売るか、借金をして他の相続人に渡すか。
どう転んでも、こんな身内はもう絶縁間違いなし。

本当の身内でさえこんなにもめるのに、そこに後妻なんかがいた日には、事態はもう血を見る争いに。

私の知人が実際に被った被害。

その祖父と先妻の間に息子がいました。
先妻は先に亡くなり、祖父は後妻をもらう。後妻との間に子供なし。
次に祖父が亡くなり、祖父の財産は後妻と息子とで半分ずつ。結局、息子夫婦は後妻の面倒を見ながら同居していました。
息子夫婦には男女の子供二人いて、娘は同居。
そして次に息子が先に亡くなり、その財産は息子の妻と子供二人で相続。
その後、同居していた祖父の後妻が亡くなった。
それが大きな問題を招きました。
後妻が亡くなった途端に、後妻の親戚一同が詰め寄り「財産よこせ」と始まったのです。
息子の妻とその娘と後妻が同居していた家は、地域の一等地にあったため、そこに目をつけてきたのでしょう。
とにかくご想像通り。
「家を売って現金でよこせ」と一歩も引かない。しかし、息子の妻と娘、すでに老人と中年の女性には経済力がなく、家を売らない限り現金は持っていないし、借りれるあてもない。しかしこの二人は住み慣れた家を離れたくない、つまり売りたくない。
結局、見るに見かねた別居の息子が何千万円かを立て替えて後妻の相続人に渡し、この後妻親族とは縁を切ったのでした。
立て替えた息子が私の知人なんですけどね、可哀相に。自分の将来のために一生懸命貯金してきたお金のほとんどを守銭奴たちにもぎ取られたわけです。

ここで、なぜそんな問題に発展してしまったか。
大きな落とし穴は、祖父が後妻をもらった時に、息子を養子縁組しなかったことでした。つまり、息子は祖父の直系家族だけど、養子縁組してないので、後妻とは赤の他人状態だったのです。
そして、まさかこんな大問題が起こるとは露知らず、健気に後妻の面倒をせっせと見てあげていたのでした。
悔やんでも悔やみきれない。
後妻からしたら、「しめしめ」とほくそ笑んでいたことでしょう。

男は一般的に生活能力がないので、奥さんに先立たれると途端に不安になり、財産目当てなのも気づかずに気安く再婚してしまいます。そしてこれまた男のくだらない本能とも言いましょうか、だいたい再婚相手は自分より10歳以上年下の後妻が多い。そうなると、順当に考えて男が先に死んで後妻が生き残るはず。
だいたい、高齢者に片足突っ込んだ年寄りと再婚しようと思う若い女は、9割がた財産目当てでしょう。だから、自分が不利になるような養子縁組の話なんて絶対に言い出さない。
まあ、蜘蛛の巣を張り巡らせて手ぐすね引いて待ってる毒蜘蛛みたいなものですね。

私の親も同様です。
まんまと毒蜘蛛に引っかかって、子供と疎遠にさせられ、財産は根こそぎ持って行かれました。

これもそれも、ぜんぶ、男がだらしないからいけないのよね。

ちなみに我が親の後妻には、前の夫との間に二人の子供がいて、私の親との間には子供はいない。前の夫が死んだら後妻の子供に財産が入り、私の親が死ぬと後妻にこちらの財産半分が行き、さらに後妻も死ねばもともと私の家計の財産の半分までもが後妻の子供に行く算段。つまり両ドリ。
やっぱり後妻になるだけあって、どこまでもしたたかで欲深いのでした。

そういう訳で、中年になると、同様の相続トラブルをあちこちで聞きます。
そして大概が後の祭り状態。
やっぱり用意周到、計画的に財産を狙っていた人間にはかなわないのです。

皆さんも気をつけてくださいね。
親が死にそうになる前に、自分の戸籍がどうなっているのか、家の名義はどうなっているのか、しっかり確認しておいた方が身のためです。
後で泣を見ないためにも。

イヤな女

最近のネットの話題といえば、鳥越さんの醜聞ばかりで、ウンザリしています。

本当にマスコミと自民党は汚いね。
これを選挙妨害と呼ばずして何という?

こんなのデマ、作り話に決まっているでしょう。
仮に事実だとしても、14年も前の話を今さら持ち出すなんて、その女、バカすぎる。そんなにイヤだったなら、その時すぐに訴えるべきだし、この14年の間に訴えるチャンスはいくらでもあったはずなのに、今このタイミングで言い出すということは、マスコミからお金もらっているとしか思えませんね。

そして、こんなくだらない醜聞を本気にして鳥越さんを見損なったと言っている人たちもバカすぎるわ。
あなたのまわりの男たちを見回してごらんなさい。10人いれば9.5人は彼女がいようが奥さんがいようが、隙あらば若くて可愛い女の子と仲良くしたいと思っているでしょう?それが男なのですよ。男は基本的に全員スケベで、何も鳥越さんだけが特別というわけではありません。

そりゃ20歳の大学生なら中にはまだウブで男の本性がわからなかったかも知れないけど、14年も経てばその人も立派な中年女、普通に社会生活を送っていれば、いい加減、男はどうせそんなもんだってことぐらいわかるでしょうが。35にもなってそんなこともわからないようじゃ、今までいったい何を見て生きてきたのか?貴女の目は節穴でしたか?

まあ、当節は不愉快な思いをしたかも知れないけど、裏返せば、そうやって声をかけてもらえたということは、その女は可愛いかった(または美人だった)ということですよね。喜ぶべきだと思うけどな。何しろ男の浮気心は、決してブスにはなびかないので。
そういえばネットで読んだ文春の記事抜粋にも「鳥越さんは学生でも美人にしか声をかけなかった」と証言があったけど、笑わせないで、そんなの当たり前じゃない。男は美人と可愛い子にしか声をかけませんから。別に鳥越さんじゃなくても、みんなそうです。
もうさー、ここまでくだらないのですよ。
みんなもっと冷静になってもらわないと。
もしや「けしからん、私には声をかけてくれなかった」なんて?それはブスのヒガミですか?笑うわ。もう勘弁して。

そういう訳で、今から14年前、62歳の鳥越さんが仮に若くて可愛い女子大生と触れ合いたかったとしても、体力的、精力的にかなり不可能だったと思うので、これもボランティアだと思って一緒に食事くらい付き合ってあげてもいいんじゃない?
それ以上のことが起こりそうになれば、上手に諭して切り抜ける術を身につければ良いのです。
美人は、社会に出ると、いくつになってもこの類の面倒くさい問題にぶち当たります。本人が望んでなくても、存在しているだけで浮気男のターゲットにされてしまう。
かと言って、一年じゅう一歩も外に出ない訳にもいかないし。
だから、もうこれはしょうがない、美人に生まれた副作用だと諦めて、いかに男からの誘いを上手に切り抜けるかを学ぶ方が、人間関係の面からもよほど建設的です。

なーんて、美人論を真面目に書いてみたけど、どうせこの文春の記事はデマなんでしょう。
この程度のことで騒ぎ立てるなんて、普通の美人は絶対にやらないからね。

そして、この程度の話を「鳥越、けしからん」と息巻いている人たちは、よほど異性からお誘いももらえないようなブスとブ男ばかりなのでしょうね。
自分がもてない鬱憤を、こんな記事で晴らすんじゃないわよ。
みっともない。

鳥越さん、こんなくだらない醜聞に負けないでください。
心配なのは体調だけです。
夏バテしないように気をつけて。
東京都は他の県に比べて、知性の高い人の割合が圧倒的に高いから、こんなしょうもない話に翻弄される人もそんなに多くないでしょう。
だから安心して、しっかり頑張ってください。


脱・保守王国が好転の鍵?

参院選が終わり、自公政権が安泰となってしまい、やる気が起こらない失望の毎日です。

投票前からバカぶりを振りまいていた元歌手のイマイエリコなんかが国会議員になってしまう国ですもんね。当選後の発言も、さらに輪をかけてバカ丸出し。今回の選挙でいちばんどうしようもない議員なんじゃないですかね?おそらく全有権者の7割以上の人間が彼女よりもよほど優秀だと思います。
あんな人を議員にしてしまう自民党の神経がますますわからない。
よく「あの女に投票した人が悪い」と言うけれど、そうじゃない。あの女は地区選には出ておらず、比例代表だったので、「自民党」と書いて投票すれば、彼女を当選させてしまう可能性が高くなってしまうのです。
もしかすると、有権者の半数ぐらいが、この比例代表制の仕組みをわかっていないのかも。
比例代表では、地区選ではとうてい勝てそうもない人を優先的に早い順位にしておけば、地区は地区で保守の牙城が固ければ駒を確保でき、さらにどうしようもないおよそ議員にふさわしくないような人間でも比例で駒を獲得することができ、よほどの大波乱がない限り、与党は議席を両取りできる。
そういうトリックめいた仕組みがゆえに、たいして選挙活動していなくても「なんだコイツ」みたいな人までちゃっかり議員になっているわけでした。
まさにイマイエリコはその仕組みに上手く乗っかった「したたかな女」だった。
あーあ、あんな女に年俸何千万円も6年間も税金から持っていかれるかと思うと。実際には年俸だけでなく活動費とかいろいろ経費も上乗せされて1人あたり1億ぐらいかかっているんでしょ?あんな低レベルの議員にふさわしくない人間に合計6億円も流れてしまうかと思うと、もう怒り以外に何も出てこないです。
さっさとスキャンダルでも起こして、議員を辞めてくれることを祈るばかりだ。

そんな失望のさなか、いくつか「一筋の光」を見出しました。

ひとつは、秋田以外の東北が自民を追い出したこと。
まあ、秋田はもともと日本海側で、日本海側は保守王国ばかりだから、自民が勝って当然なのでしょうけど、同じ日本海側の東北で頑張ったのは山形だったな。山形県民、えらい!
この結果を見て、ついに東北は堪忍袋の緒が切れた、東北発「農民一揆」か?と思いました。
うん、おもしろい。がんばれ!

それから新潟でも大接戦の上、森ゆうこさんが自民候補を蹴散らした。
新潟もすごいと思う。だって、あそこも元は角栄によってバリバリの保守王国を築き上げられた県だったでしょ。それが、いつの間にか気が付いたら、泉田知事が出てきて原発問題でがんばり、そして森さんが国会でも奮闘し、あぐらをかいていた保守が安穏とできなくなった県ですものね。日本海側なのに。
さすが、私が以前から一目置いていただけある、骨のある県だと思いました。

そして、沖縄がやっぱり自民を追い出したのは当然だけど、鹿児島県知事で元テレ朝の三反園さんが自民系の現職知事を破って当選。
これは面白い。
鹿児島県民もなかなかやるなー。
元テレ朝ということで、さっそくネトウヨ・右傾の人たちは、ネット上でも悪口の言いたい放題。でも、決めたのは当事者の鹿児島県民ですからね、外野は黙ってろってことです。
三反園さんはテレビ時代もなかなか切れ味の鋭い物言いをする人で、それなのにけっこうお茶目なところもあって、私はいいと思ってました。なにしろ私はバカが嫌いで、知性のある賢い人が好きなので。

でも、それ以上に着目したのが、落選した現職知事の経歴。
もと官僚出身で、若いときには全国いくつかの県を行脚。
その中にあの(私のなかで)悪名高き「石川県」が入っていた。
石川県っていっても、石川県内のどこかの企業じゃないですよ、「石川県庁」です、念のため。
そこで何をしていたかというと、財政課長としてどうやら志賀原発の立地計画に携わったようです。
なるほど、これは面白い。そこで原発のうま味を知ったのか?

ちなみに蛇足ですけど、財政課長ったって、民間会社の「課長」とはレベルがぜんぜん違うんです。中央官僚出身者は、地方行脚でだいたい「課長」のイスに座り、それがエリートの登竜門として、その後中央に戻り大出世していく、そういうレールなのです。だから、県庁勤務の地方公務員もこの「課長」には平身低頭。まるで若殿様を扱う様相です。この縦社会、第三者から見るとほんと笑っちゃいます。

もうひとつちなみに、今回の争点は原発問題もありましたが、それよりも「多選が弊害を生む」ということも大きな争点でしたよね。
では、この敗れた知事は今回で何回目?
4選目をかけての知事選だったようです。
ところが、です。
彼がかつて腰掛けでいた石川県は、もっとすごい。
現職知事は6選目、前職知事は8選。
8選ですよ、1期が4年だから、32年。四半世紀よりも長い!
現職だって24年です。まだやるつもりかもしれない。
これが当たり前で通っていた石川県庁に勤務していた人でしたので、「えー、4選ぐらい、何で悪いの?」なんて思っていたのでしょうね。
違う違う、石川県が異常なだけで、他県はもっとマトモなんだよ、悪いとこばかり真似しようとしなさんな。

やっぱりねー、同じ人が行政のトップに君臨し続けるというのは、三反園さんが言うとおり、そしてほとんど9割がたの国民が思うように、「弊害が生じる」原因となるのです。
弊害とは、独裁とか癒着とか、とにかくお金と権力にモノを言わせて、すべてが自分の思うがままに操れるように、県下を牛耳っていくのですよね。
石川県が典型的な例だ。
そうそう、私が生きている今までにたった二人しか知らないこの石川県知事たちも、やっぱり元官僚。官僚はよほど金と権力を得るのがお好きと見える。そして、一度手に入れたらどうしても手放したくないようですね。
これが官僚出身の知事とか国会議員の特徴です。

ということで、今回の選挙は、鹿児島県民の英断に惚れ直しました。
素晴らしい。

今回の選挙を見て思ったのは、今まで保守王国だったところが、いくつか脱・保守を果たしています。
それは、何を意味するのか?
簡単に言えば「もう我慢ならない」「堪忍袋の緒が切れた」「黙って見ておればいい気になりやがって」といったところでしょうかね。
保守勢力が保守王国であぐらをかいて、あまりに汚いことをやりすぎたのでしょう。
日本人は本来、悪に染まるのを本質的には嫌っているところがあります。
だから善良な市民は、汚いやり方でお金や地位を得るのは、本心から喜ぶことができない。
それでも、やはり人間は弱いもので、権力を見せつけられると、なかなか正面切っては抵抗できない。
そのはざ間で多くの人たちが自由に発言もできずに、ずいぶん葛藤してきたのでしょう。
そして今回いよいよ爆発した。
そう見ております。

一度爆発すると、その勢いはそう簡単には止められないでしょう。
そして、それが転機となって、いままで間違った方向に進んでいたものを、善良な市民の力で、正しい方向へ修正して行こうとします。
もちろん、その間も保守系勢力の邪魔や嫌がらせは多数発生し、そう簡単には成功に辿りつけさせてもらえないでしょう。
それでもせっかく奮起したのだから、多少失敗してもあきらめずに、何度も何度もその壁をたたき続けること。そうすればいつかは必ず向こう側にある新しい明るい世界に到達できる。
正しい流れは、そこだけに留まらず、周囲にもどんどん伝播していきます。
そうすれば、ますます脱・保守の動きが増えてくる。
最初は一人ぼっちで無力だと感じていた人たちが仲間を得ることで、今まで聳え立っていた頑丈な保守の壁を打ち破ることができるのですよね。

この流れ、地道に全国に広がっていけばいいな、と思ってます。

おそらくいちばん最後まで残る保守王国が、きっと石川県でしょうね。
それぐらいに、あの県の保守勢力のシンジケートは凄まじいので。
まあ、そんな化石みたいな県は放っておきましょう。

東北発の農民一揆、鹿児島の反乱、今後が楽しみです。
ぜひともがんばってほしい。