ナビの音声案内とインカムの代用として、ヘッドセットと通話アプリを試した記録です。ニコニコ

 

【目次】

 

安いヘッドセット

最初に試してみたのがコチラ(↓)。バファローの「BSHSBE200シリーズ」です。選定理由は「安さ」。実売1,200〜1,400円程度だから、お試しにはもってこい。ニヤリ

 

BUFFALO BSHSBE200

  • 音質
    音声通話にのみ使える音質。マイクも通話に使うなら問題がない水準。
  • 形状
    頬から少し浮いた状態なため、ヘルメットの脱着時にとても邪魔。ヘルメット内で迷子になることも。また、耳に挿れる箇所があまり柔らかい素材ではなく、30分も使うと耳が痛くなる。
  • 価格
    この製品の良さは、これだけ(安いこと)ですね。

単車ではイマイチですが、自動車運転時の通話や音声案内には十分使えると思います。耳が痛くなったら、使う耳を換えればいいので。

 

 

次に試したのがコチラ(↓)。SHUREのイヤホン「SEシリーズ」用のBluetoothe接続ケーブル「RMCE-BT1」です。単車用のナビとしてスマホをタンクバッグに入れて使っていましたが、夏になると熱暴走するし、規制が厳しくなってナビ画面を見られない。このため、スマホをバッグに放り込んで音声案内だけ使っています。それなら、音質と装着感が良いSHUREはどうだろうと試してみました。

 

RMCE-BT1

 

SHUREのSEシリーズは、MMCXと呼ばれる脱着機構があり、イヤホンのケーブルを自由に交換できます。ワイヤレス対応ケーブルに交換すると、そのままワイヤレスイヤホンに変わります。
 
MMCX
  • 音質
    符号化・複号化処理のため、音楽を聴くためにはイマイチな音質。しかし、インカムや音声案内には問題ないというか、過剰品質なほど。
  • 形状
    耳にすっぽり入る形状のイヤホンだから、ヘルメットの脱着に干渉しません。また、柔らかいウレタン製の耳栓が付くイヤホンだから、長時間使っても耳が痛くなりにくいと思います。
  • 価格
    実売価格が1万2千円前後と高価なため、サードパーティー製を選んだ方がいいかもしれません。
加えて注意点が1つ。それは遮音が良いこと。SHUREのSEシリーズは、ウレタン部分を潰してから耳に刺し、ウレタン部分が耳穴にぴったり広がって遮音する仕組みです。BOSEやSONYのノイズキャンセリングほどではありませんが、静かな場所でなければ人との会話が難しくなるほど。このため、エンジン音も風切り音も静かになって快適ですが、ここまで周囲の音を遮られると不安になります。
 
 
RMCE-BT1のリモコンが正常に動作しなくなったため、「RMCE-TW2」を購入しました。
 
Shure RMCE-TW2
 
音質や形状については、使っているヘッドホン(カナル)が同じだから評価は変わりません。マイクをヘルメットに押し込む必要が無くなったから、少しばかり便利になりました。価格は悪化して実売2万2千円程度に高騰していますが、遮音性については素晴らしい解決策が用意されています。
 
SurePius PLAY
 
Shure社が提供する無料アプリ「ShurePlus PLAY」を使うと、マイクで拾った音を環境音としてイヤホンに流してくれます。これで緊急車両の警音を聞き漏らすことがなくなるでしょうし、死角から忍び寄るCB1300のメカニカルノイズを聞き漏らすことも減る・・・かなぁ?
 
 
試験として、タンデムシートに座る妻は iPhone に付属するマイク付きイヤホン、僕は RMCE-BT1 + SE215 を使使って音声通話を試しました。結果、LINE通話はことごとく失敗。接続が確立して会話できるようになるまで5秒ほど待たされ、すぐに通信エラーが発生して通話が切れる。iPhone の Face Time Audio に変更すると、20分ほど走行しても接続が保たれたまま。以前、長男と藤沢まで出かけた時も同じ。LINEはものの数分でエラー、Face Time Audio では、目的地に到着するまでコネクションが維持されました。
 
この結果は、Appleの悪巧みではないかと疑っています。どちらのアプリも、音声データを符号化して通信経路に流し、通信経路から受け取ったデータを複合化するだけ。同じような処理をしているのに、どうしてLINEの処理だけ時間がかかってエラーが多発するのか。Face Timeを流行らせるため、Appleが余計なウエイト(処理待ち時間)をLINEの通信に噛ませているのではなかろうか。

そんな考えに至った理由は、App Store から Walkie Talkie (トランシーバー)系のアプリのうち、Bluetoothを使って接続するアプリが消え去ったから。近距離で通信するなら、わざわざインターネットを経由する必要がない。Wi-FiやBluetoothなどの近距離用の高速通信を使えばいい。それなのに、インターネットを経由する通話アプリばかりの理由は?あまりにも不自然だ。

 
さて、色々怪しい状況はあるけれど、スマホと通話アプリは安上がりで便利と思います。通話に遅延が生じるものの、風切り音が小さい速度域では普通に会話ができるし、車速が上がって風切り音が大きくなったら、風切り音に負けない声で喋れば通話できます。

 

以上、ご参考までに。ウインク