久しぶりに演奏会に行った。
高原の小さなコンサートホールで、フルオーケストラの響きを楽しむ贅沢なコンサートであった。プログラムはシベリウスとベートーヴェン。有名な曲ばかりを集めた、フレンチバイキングのような贅沢なプログラムである。高原のさわやかな風の中、木の暖かさを生かした美しいホールで、至福の音楽を充分に戴いた。
ホールが小さい上に、オーケストラを囲む形で客席が配置されているので、一番後ろの席でも楽員の顔が見えるほどの近さである。ただ、私達の席は舞台より一段低いところで、階段状ではなく平面であるため、メンバーの顔は残念ながらよく見えない。指揮者と、最前列の楽員の横顔が見えるだけである。
フルオーケストラの響きは重厚で、ホール全体を満たして充分に余る。しかし、残響はあくまで少なく、惜しみなく切り捨てられる。なんと贅沢なホールだろうと思う。
また、自然の採光を重視したホールで、休憩時間には外の明かりを取り込む。夕陽に染まる舞台はとても美しい。
ゴールデンウィークの至福の時間は、あっという間に過ぎ去った。
久しぶりの贅沢な音楽の御馳走に、お腹いっぱいである。