花盛りそれぞれ | 岩石翁の多肉ブログⅡ

岩石翁の多肉ブログⅡ

メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

魔玉

 

 魔玉の花は、そろそろ終わりにさしかかっているようだ。で、見事に花が咲いたのはいいとして、去年の日照不足のせいで、新葉を除く2対の葉が徒長してスプーン葉になりかけている。何度も書いているが、市販の魔玉でよく見かけるスプーン型の葉(私は勝手に「スプーン葉」と呼んでいるが…)は、徒長した結果の「異常な形態」の葉なのだ(自生地ではこのような形に育たない、ということが何よりの証拠である)。埋もれかけている一番下の葉(天候が良かった年に育った葉)と見比べていただければ、「よろしくない」ということがお分かりいただけるだろう。徒長してしまった葉はもう仕方がない。この新葉は、あるべき姿にギッチリと育ってほしい…といっても日照次第なのだが(悩)。

 

白星の花

 

 今季の白星は、異常なくらい調子がいい。というか、今までにこれほどたくさん花が咲いたことはない。うちの岩石鉢にすっかりなじんでくれている、ということなのだろう。以前にも書いたが、白星の自生地は、雨が降ってもすぐに流れ落ちてしまうような、とんでもない崖の岩の隙間である。白くてフワフワした外見からつい想像してしまうような、マイルドな環境にぬくぬくと自生している種類ではないのだ。したがって、水はけの悪い用土は、普通のサボテン以上にNGである。表層からは分かりづらいのだが、この鉢の内部の7~8割くらいは、全く吸水性のない大粒の石が入っている。それでもちゃんと育って、この通りである。適不適でいえば、まさに岩石栽培好適種といえるだろう。みなさん、くれぐれもジメジメ用土に白星を植えることのないよう、ご注意を。