牡丹玉導入と減光組リトープス | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

牡丹玉?

 

 先日、行きつけのホームセンターに行ったところ、小さいが198円の激安サボテン苗が売っていたので、性懲りもなくついつい救出してきてしまった。(^^ゞあんなに日当たりが悪くて冷房が効いた所にビニールに包まれた根巻き苗の状態で放置されていたのでは、間違いなく衰弱死するだろうからなあ(哀)。で、それらには珍しく名札がついていて、これには「ボタン」とスタンプが押してあった(←雑だ…)ので、いわゆるギムノの「牡丹玉」ではないかと思われるのだが、これがまた話せば長くなるような話で、同じギムノでよく似た「瑞雲丸」との複雑な関係がある。ちなみに、よく見かける全斑の緋牡丹や緋牡丹錦は瑞雲丸から作出されたといわれているが、どうやら正確には瑞雲丸と牡丹玉との交配によって作出された(=されている)、という方が正しいらしい。その証拠といってはなんだが、両者は花色が決定的に違い、瑞雲丸が黄緑っぽい花であるのに対し、牡丹玉の花は白~ピンク色である。そう考えると、うちにあった緋牡丹錦の花色やよくある緋牡丹の花色から考えても、牡丹玉の影響が強いが瑞雲丸の血も入っている、というのが実態なのではないかと思う。ともあれ、少なくとも両者は同グループの変種ではあるものの、同一種ではない。それに加えて事態を更にややこしくさせているのは、緋牡丹錦作出のために交配されたものの全く斑が入らなかった失敗苗(?)が出回った結果、純粋な牡丹玉や瑞雲丸は実際のところかなり少ないらしい、ということである。うちのもラベルから判断すれば牡丹玉だが、瑞雲丸の血も入っているかもしれない。別に花を楽しみにして導入したわけではないので白だろうが黄緑だろうが構わないのだが、もし将来、黄緑色の花が咲いたら「本当は瑞雲丸でした」と訂正させていただく予定である(苦笑)。

 

減光組リトープス2種

 

 さて、どうも長時間の直射光栽培が合わなそうなので第二置き場に移動してみた紫勲と花紋玉(※直射光が当たる時間を短くしただけであって、遮光をしているわけではない)。いずれも今までこじれ気味で機嫌が悪かったのだが、その後はというと…

 

花紋玉

 

紫勲

 

 それぞれふっくらしてきて、なんとなくいい感じである。彼らにはこっちの環境の方が合っているのかもしれないのだが、花紋玉に関しては、なぜか同系統の朱唇玉やシグナルベルグ(←まだメセン置き場に置いてある)には特にこじれている様子がない。これは自生地の環境の違いによるものなのだろうか。それとも、導入後間もない彼らにも徐々に長時間直射光栽培のダメージが出てくるのだろうか…。その辺を少し注意して見守っていくことにする。