微量灌水のその後 | 岩石翁の多肉ブログⅡ

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メセン栽培を主軸として、多肉植物の「岩石栽培」という新手法を実験中。その記録です。

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落葉が止まったアデニウム

 先日、冬の休眠中に枝が萎れる現象を食い止めるため試験的に微量灌水を始めたアデニウムだが、この写真をご覧いただきたい。もちろん、萎れ始めた枝が回復したわけではないのだが、落葉が止まっているではないか。例年だと、取り込んでからどんどん落ち始めて丸裸になってしまうのだが、まだ何枚も緑のまま残っている。もしかしたら、この先これらも落ちてしまうかもしれないが、少なくとも去年まではなかった状態である。考えられる原因といったら、やはり微量灌水を始めたことしか考えられない。

 ところで、どうして去年まで完全断水していたのかというと、加温しているとはいっても底面ヒーターだけによるもので、この部屋自体は暖房を全く使わない部屋であることから、全体的な室温の低さがどうしても気になっていたからだ。だから大事をとって完全断水していたわけだが、アデニウムは本来、温度さえ確保できれば一年中それなりに成長を続けるはずの植物である。とすれば、この程度の加温でも水分を必要とする(=活性状態を維持できる)状態になっていたのか。というわけで、もしかしたらこの判断自体が大間違いで腐死に至るかもしれないが、毎年枝が萎れる現象を放置するわけにもいかないので、ダメ元で微量灌水を続けてみる。ちなみに微量灌水といっても、夕方頃に植物全体にシリンジをして根元にわずかな水をしたたらせる、といった程度のものである。これで来春はどうなるか。