
ホームセンターに行ったら珍しくリトープスが入荷しており、導入予定リストに入っていた碧瑠璃(Lithops terricolor)があったので早速「救出」してきた。毎度のことながら、これらは日当たりの悪い店内で的外れな管理をされた挙げ句、衰弱して枯れていくことになる。そうなる前の「救出」である。ホームセンター物ではいつものことだが、これもやはり、それらしく見せかけて植え込まれた「なんちゃって群生株」であり、要するに寄せ植えであろう。旧ブログでも苦言を呈したが、こんなインチキに手間暇かける時間があるのなら、品種名を明記するくらいのことはしてほしいものである。今回もそうだったが、札に「リトープス」という記載すらなくて「ペブル・プランツ」とかいう無責任な商品名が印刷されているだけだったりもする。下手をすると巷には、リトープスという植物名すら知らずに購入して育てている人もいるかもしれない。話を戻すと、そんなわけで多分寄せ植えなのだが、その証拠にそれぞれ「顔」が異なっている。この品種特有の細かい点が散らばっているものから、それらが融合して窓を形成しつつあるものまで様々だ。こういう細かい点が散らばっているリトープスは他にあまりないので、そのうちコレクションに加えたいと思っていたのである。導入に当たって調べてみたところ、碧瑠璃の分布域は我が家の他のリトープスのそれからはちょっと外れていて、エリア的には帝玉の分布域と重なっていた。したがって少なくとも冬季降雨地帯産ではないので、あまり身構えて栽培する必要はなさそうだ。そういえば、表面に細かい点が散らばっていることは帝玉と共通しているが、それは自生地の石の種類に由来するものかもしれない。いずれにせよ、リトープスとしては珍しい模様の種類である。