前回に引き続きteamOMT(大入島を守る釣り人会)では連休期間中(令和2年11月22日)に大入島の釣り人マナーの近況パトロールを実施した。

今回はコロナの影響もあり、三密を避けるため大人数で入島するわけには行かず会員数名でしたので清掃活動は次回に持ち越しとして、パトロールのみ実施しましたので大入島ファンの釣り人皆様にご報告致します。


大分県佐伯市大入島

先ずは大入島の釣れる魚種をご紹介。
大分県佐伯市の佐伯湾に浮かぶ大入島はブリなどの大型青物、スズキ、イサキ、アジ、サバ、アオリイカ、メバル、カサゴ、真鯛、黒鯛、グレ、ハタ類などの良型がよく釣れるのと佐伯港から近いというアクセスもあり釣り人には人気の島です。

人気の島ともなるとたくさんの釣り人が入って来ますが、一部の釣り人によるマナーの悪さ(ゴミ放置、餌放置、迷惑駐車、夜間での騒音等)のため、島民とのトラブルが多発して釣り禁止処置がされるところでした。


そこで私達が佐伯市行政が後援となるフィッシングクラブ、teamOMT(大入島を守る釣り人会)を結成し、清掃活動(フェリー乗場や各波止にデッキブラシ設置、定期的に清掃等)及び違法駐車、迷惑行為等があればお願い指導)巡回パトロール等を通じて釣場が閉鎖にならないよう区長及び島民との協議を進めて参りました。



お陰様で島民の皆様、関係各位、teamOMT会員皆様の支援ご協力により釣場閉鎖は様子見ながらということで猶予されている状況です。



釣りマナーに関して、大入島だけが全てではありませんが、先ずはできることから、大分県を代表する釣場を守ることで釣り人のマナーが良いモデル地区として全国に発信出来ればと思っております。



活動内容は過去本ブログにてご報告掲載しておりますのでご覧下さい。



未だに悪質な釣り人が多数!

今回の近況パトロールのご報告致しますが、結果として、未だにマナーの悪いどころか悪質な者もいましたので、釣り人本人達に直接、指導お願いを実施しました。


大入島を一周、昼夜逆転する箇所もありますが時計回りに各港をご報告致します。



①先ずは大入島観光フェリーの桟橋で釣り人発見!


ここは釣り禁止云々以前に立入禁止区域ですが、桟橋先端で堂々と釣りをしている宮崎ナンバーの2人組に厳重注意をしました。


本人達に立入禁止、釣り禁止の看板が見えなかったのかと聞くと、見えたけど釣れそうなのでという言い訳に唖然。



呆れた返答に歳を聞くと35歳、24歳の立派な大人で社会人。施設の意味や危険度を言い聞かせ、尚且つ、二度と同じ過ちをしないよう大入島観光フェリーの高司社長に連絡をとり、スマホ会話にて説教を実施し、今回は不法侵入、器物損壊(撒き餌跡)で警察には届けないという事で、桟橋の清掃、ゴミ回収にて反省して頂いた。


②守後浦の波止

ここでは釣り人がいないが先端には場所とりのようで、釣り道具をそのままに放置して宮崎ナンバーの車内で睡眠中だった。



万が一の事故や事件が発生した場合の避難所にもなる場所です。
撒き餌バッカンには宮崎県日向市(氏名は画像処理で消してます)との住所が記載されていた。撒き餌を散乱したまま放置で悪臭が漂っており、場所とりのための釣り道具放置は迷惑ですのでやめてください。

teamOMT寄贈の清掃道具を設置してます。

③久保浦の護岸で釣りをしていた4組に対しては道路に車を止めたままだったので移動をお願いしたら、すぐ様に移動してくれた。

④食彩館前の桟橋。

こちらでは2組が釣りをしていたが、撒き餌跡は洗い流して頂いた。

桟橋にteamOMT寄贈の清掃道具を設置してます。

⑤高松港の波止

こちらだけではないが、あちこちで見かけるブロックや石。竿置きに使うようだが、波止に持ち込み放置することは夜間、足につまずいて転倒し、危険ですし、不法投棄となり犯罪ですのでやめてください。


高松港にもteamOMT寄贈の清掃道具を放置しています。

⑤日向泊港の波止

日向泊港には大分ナンバーの車輌が二台あり。

波止上に煙が上がっており、若者達4名がなんとバーベキューを堂々としていた!


すぐさま、注意して鎮火要求をした。
20歳ぐらいの若者だったが説教。
日本全国、港の大小問わず波止で火を焚く行為は禁止です。イベント等で火を使う場合は、その港を管理する自治体、漁労組合、住民地区長に許可が必要です。基本的には個人では許可は出ません。


⑥塩内浦の側道。


宮崎ナンバーの車輌は道路上に違法駐車していた。車内には釣り道具が満載。釣り人はキャンプテントを設営し、路肩で焚火までしており近くには民家があるので消火して車輌移動をお願いした。


大入島は自然公園法に関る国定公園です。

国定公園内での焚火規制

国定公園等は自然公園法で規制されており、特別保護地区内で「火入れ又は焚き火をすること」には学術研究など公益性がある場合等、特殊な場合は環境大臣及び都道府県知事の許可が必要であり、許可が無い場合は焚火はしてはならないこととされています。



⑦荒綱代港の波止


北九州ナンバーの2人組が釣りをしていたが、漁連倉庫に車輌を横付けして作業通路をふさいでおり、風避けに建物と車輌の間にてバーベキューをするかと思われる状況。


カセットコンロが物語る。
倉庫とその位置は漁師達の作業通路であるのと、倉庫が火災になる可能性があるので移動を願ったらすぐ様移動して頂いた。



因みに注意をすると、悪質な常習者の言い訳はここの漁師の了解をもらっていると口癖のように言い訳します。

勘違いしないで欲しいのですが、港を管理しているのは漁師ではありません。

漁師は漁協の一組合員であるだけで、使用許可を出す云々の権限はありません。

港の使用許可は、大入島の場合は佐伯市や所轄振興局ですが、基本的に個人に使用許可は出ません。

イベント等で港を利用する場合は専用様式の申請書にて各所轄に申請して審査され許可が出るまで約2週間はかかります。

個人で簡単に口頭で済むほど甘くありません。





⑧石間港、他は異常無し。



teamOMT寄贈の清掃道具を設置しています。

今回も前回同様、宮崎ナンバーと北九州ナンバーが目立つ結果となりました。



最後に釣り人及び港でレジャーを楽しむ皆さんにお願いがあります。

港は基本的に釣りやレジャーをする場所ではありません。港湾事業や漁師達が仕事をする場所です。
 
釣りやレジャーが楽しめているのは釣りマナーを守ってくれている前提で港を管理する自治体や漁協関係者が暗黙の了承をしているに過ぎません。

お分かりですよね?

そうなんです、私達釣り人は無料で釣らさせてもらっているという事です。
釣場を提供してもらっているという事です。
そのご好意を忘れずに釣りをしてください。

人の庭を借りて楽しんだのです、綺麗にして帰る、迷惑はかけないは当たり前なんです。

これ以上、釣り禁止処置がされる港が増えないためにもご協力をお願いします。



募金ありがとうございます!
以上のような悪質な釣り人が絶えない状況ではありますが、私達の活動を支援してくださる方々もたくさんおられます。

大入島観光フェリー様、ご協力により募金箱を設置させて頂き、集まったお金は清掃道具購入や活動費に使用させて頂いております。


今期もたくさんの募金が入っています。

大入島観光フェリー高司社長様(左)から確かに受取りました。



金18.575円誠に有難う御座います。
大入島観光フェリースタッフの皆様、大入島島民の皆様、釣り人の皆様、teamOMT会員の皆様及び関係者様、ありがとうございました。


最後に、フェリー乗場の待合室で島民の方々から、「あんた達がようやってくれるから、最近は良くなってきた、ありがてぇなぁ」「いつも御苦労やな、頑張ってな」と声をかけてくださいました。

お陰様で、アメブロにて高評価を頂いており、釣り人皆さんが大入島に関して興味を持っていてくださることがアクセス数を伸ばしています。


ありがとうございます。感謝感謝です。