ごきげんよう、萬勤誕(まんきんたん)です。
先日起きた松山城の土砂災害ですが、ここに来て不満の矛先は松山市長に向かっています。
日頃おとなしい松山市民も、さすがに声を上げ始めました。
松山市の土木工事のぬるさは、このブログでも再三取り上げています。
たとえばかつて子規や漱石も歩いた遊郭街
記事を読んでもらえるとわかりますが、平成16年度(2004年)中に総事業費4,600万円をかけて道後「上人坂」交差点の拡張工事を実施すると言ってた松山市ですが、実際に工事が始まったのは誰もが忘れていた19年後の、令和5年(2023年)。
コロナ騒動の最中にしれーっと工事を終わらせていたのです。
まぁ、これは緊急性もなかったからまだいいとして、あきれたのは2023年に起きたJR松山駅の高架化工事の設計ミスですよ。
これによって高架への切り替えが半年ほど遅れましたからね。
これは愛媛県の事業だったな。でも、このとき県民からは特に不満の声は上がりませんでした。
県民ひとりあたりにどのくらいの損害が出たかなどのマスコミ報道も一切ありませんでしたからね。
いつものことです。
公共事業のミスは税金に影響するというのに!
でも、要するにあなたには大した問題ではありませんよと、他人事で済ませられてしまったのです。
今回の土砂災害も、被害に遭われた方や復旧現場関係者の方々のご苦労はまだまだ続いてますが、夏休みで松山市に観光に来られている方や、日頃松山城を散歩コースにしている方にとっては、ほとんど関係ない話。
人道的な話は置いといて、ぶっちゃけ松山城は土砂崩れ現場以外は、安全なのです!
それなのに、いつまでも松山城を全面立入禁止にしている松山市に不満が上がっているのです。
さすがに市営の観光駐車場もCLOSEというのは頭おかしいですよ。
そのせいで松山城周辺は人通りも激減、ロープウェー街も閑散としています。
さらに、この影響はやっと長年の改修工事を終えて全面営業開始したばかりの道後温泉の観光客減にも影響しています。
野志くん(松山市長)、中村くん(愛媛県知事)、事なかれ主義もいい加減にしてもらいたい!
個人的には、これらはすべて「偉大な力に逆らった結果」だと思っています。
率直に言えば、道後温泉への塩素投入を直ちにやめて、他の方法を見つけなければ、いくら本館をリニューアルしたところで根本解決にはならないし、松山城の城山をカブトムシが繁殖するような自然の山にする努力をしければ、何度補強工事をやっても何年後かには土砂崩れは再び起きるでしょう。
いつかは東側にも土砂崩れが起きて大ごとになるかもよ。
あと、可哀想なのは松山城への入山制限により、約40匹もの地域猫が取り残されている事実です。
もしかしたら土石流の犠牲になった猫ちゃんもいるかもしれませんが、あまり人に依存していなかった野良猫たちは、意外とたくましく生き伸びていると個人的には思いますけどね。
ともあれ、被災者への支援金も当然ですが、知事も市長も、知らない部分で犠牲になっている人や動物たちがいることにまで配慮が行き届くよう、大きな視野をもって施策を行ってもらいたい。
このままだと責任逃れと真っ先に保身に走る政治家と一緒にされますぜ。
では、また!