445.I'm Waiting For The Man/Keith Richards | メイン・ストリートのならず者season2

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今回取り上げる「I'm Waiting For The Man」は、昨日(3月2日)がバースデーだった、故ルー・リードの作品。

彼が結成したザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの、1967年リリースのデビュー・アルバム『The Velvet Underground and Nico』に収録。(その際の邦題は「僕は待ち人」)。

プロデューサーのアンディ・ウォーホルデザインのバナナのイラストのジャケットが有名で、「バナナ・アルバム」とも呼ばれるあのアルバムである。

ルー・リードがバンドに在籍していた5年間では、商業的な成功を収められなかったが(3万枚程度の売り上げだったらしい)、多くのミュージシャンに影響を与えた、ロック史上重要なアルバムの一つ。

ルー・リードの描く世界は独特で、この曲のタイトルの「The Man」とはドラッグの売人であり、歌詞を訳していると、ハーレムにドラッグを買いに行くことを歌っている、それ以上もそれ以下もない内容になっている。

ただ、ストレートなロック・サウンドに乗って歌われると、内容から感じられる重苦しさは全く感じられず、さながらちょっと近所にホットドッグを買いに行くような感覚にとらわれる。

 

この名曲を、ルー・リードのバースデーを記念して、我らがローリング・ストーンズのキース・リチャーズがカヴァー!

このグッドニュースを、僕は先日キースのXとFacebookで知ったのだが、既にデジタルシングルとヴィデオクリップが配信されているではないか!

オリジナルのキーボードを叩きつけるようなサウンドは、ドラムのビートで表現されているが、その点を除けば、キースの歌いっぷりといい、ほぼオリジナルに忠実にカヴァーされている。

というか、この曲は、正にキースにとって様になっているではないか!

ただ、ドラッグ中毒からきっぱり手を切ったキースがこの曲を歌うのは、ちょっと複雑な思いもあるのだが…。

さておき、このキースのヴァージョンが収録された、ルー・リードのトリビュート・アルバム『The Power Of The Heart: A Tribute To Lou Reed』が、4月20日にリリースされるとのこと。

僕の人生の師匠であるキースに敬意を表して、今回はキースの曲としてこの曲を取り上げたが、今回キースがカヴァーしてくれたことで、この曲の魅力を改めて知らされた思いだ。

これを機に、来月リリースされるトリビュート・アルバムはもちろん、オリジナルの「バナナ・アルバム」も聴き直してみようと思う。

 

 

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