先日コムクドリの幼鳥ではないか?とブログに正体不明のムクドリの写真をアップしましたが、野付半島にあるネイチャーセンター経由で公益財団法人 山階鳥類研究所に鑑定して貰った結果、この小鳥はシベリアムクドリである事が同定されました。
シベリアムクドリは、北海道では今まで日本海側の利尻島と天売島での観察記録しかなく、道東はおろか北海道の本土でシベリアムクドリが確認されたのは今回が初めてです。
シベリアムクドリは日本では稀な旅鳥で、山形県や石川県舳倉島・五島列島・小笠原諸島・石垣島での観察例があるようです。
経 緯
本年6月18日に野付半島のネイチャーセンターに「6月15・16日に撮ったコムクドリの中に見慣れないカラーリングのコムクドリが居るが これはコムクドリの幼鳥ですか?」と当該の写真を持ち込みました。 その時に対応して戴いた学芸員の方お二人に図鑑やネット画像などで調べて貰ったのですが判明せず、センター長なら判るはずだと言う事でセンター長が居られる翌日に再び当該の写真を持ち込みました。
その時、センター長からは「これはコムクドリの白化したものだと思います」と言われ、私が「頭が黒いのに白化個体ですか?」と疑問を投げかけると「羽の色に はっきりとコムクドリの特徴的な色があるので、これはコムクドリの白化個体で間違いないでしょう」と言う回答が帰ってきました。
その答えに どうしても納得が出来なかったのでセンター長に教えて貰ったワードを頼りにネットで調べてみると、その特徴からしてシベリアムクドリに辿り着いたのです。そして執っこいようで躊躇われたのですが、その5日後に再びセンター長の元を訪れ「もしかしたら これシベリアムクドリではないですか?」と言ったところ、センター長はハッとしたような表情をされ「シベリアムクドリだと これ大発見ですよ」と即座にネット検索され「シベリアムクドリは私の選択肢になかった」「この件は私に任せて貰ってイイですか?」と言って戴けました。
そのシベリアムクドリが水浴びを始めました
右はコムクドリ女子です
そして公の鑑定機関でシベリアムクドリだと同定されたあとセンター長から北海道新聞で発表してもいいか了解を求められたので、私も公に発表して貰いたいのでお願いしました。
そして・・・今日になっても新聞社のほうから連絡がありません・・・所詮ムクドリくらいでは新聞記事にはならないと言うことなのかもしれません。
しかし、その後シベリアムクドリを探しに撮影した場所を訪れると、地元では有名な女性プロカメラマンがその場所に何時間も陣取ってしまい近寄れませんでした。そこは野鳥たちの水浴び場として私の密かな楽しみの場所で、今まで道外のバーダーは時々見かけることはありましたが、地元のカメラマンを見ることは全くなかった場所です。 新聞発表もされてないのに どこからか情報が洩れたのかなぁ?(^^ゞ
ブログにも新聞発表があってからシベリアムクドリの件を載せようと思っていたのですが、新聞での発表もして貰えそうもないし、上記の件もあり今回アップしてみました。
こんな事を考えるのは人間の器が小さい証拠ですね(^^;
次回はシベリアムクドリの水浴びです
シベリアムクドリの水浴びの写真は
けっこう珍しいと思いますよ
最後まで御覧戴いて ありがとうございました