コーチングはコーチが質問をしてクライアントが答えるという形で
セッションが進められますが、してはいけない質問があるのをご存知ですか。
それはリーディング・クエスチョンです。
リーディング・クエスチョンというのは誘導的な質問のことです。
どのような質問かというと、クライアントが自ら考えた答えを
導き出せるような質問をするのではなく、
コーチがクライアントの答えの方向性を導いてしまう質問です。
例えば、
「あなたは仕事についてどのような考えを持っていますか。」
と聞くとクライアントは仕事について自らの考えを答えることができます。
しかし、
「あなたは仕事が好きなようですが、
仕事についてどのような考えを持っていますか。」
と聞くと、クライアントは「自分は仕事が好き」ということを
前提とした答えをしてしまいます。
コーチは知らず知らずにクライアントが仕事が好きだという認識を
させているのですね。
では、ここで質問です。
「上記のリーディング・クエスチョンの中にある『仕事が好き』と
思っているのは誰ですか。」
そうです。「コーチが思っているのです。」
コーチングセッションでコーチがクライアントについて
どう思うかということは必要ありません。コーチはクライアントの考えを
まとめてあげる、または言い方を変えて理解を深めてあげさえすればよいのです。
なぜなら、「答えはクライアントの中にある」からです。
コーチがクライアントの解決能力を信じていれば、
クライアントは自ら答えを出し、解決していくのです。
もちろん、セッションの状況によりコーチが思ったことを
クライアントに伝えることもあります。
ここで大切なのは、クライアントに誘導的な質問をしてはいけない
ということです。
日常生活でも、ある人から本当の意見を聞きたい場合、
ただ単に質問を投げかけてみてください。
自分が想像していたとは全く違った考えを持ったその人が
見えてくるかもしれませんね。
In Coaching session a coach asks questions and a client answers. Do you know there is a question that a coach can’t use?
It is a leading question.
Leading question is the question that leads to a certain answer. That kind of questions is not the question that a client can find his/her own answer. It is the question that a coach leads the client’s attention to one direction.
For example, a coach asks the question like “What do you think about your job?” Then a client can reply his/her own opinion.
However, if a coach asks like “It seems like you like your job, how do you think about it?” Then a client gets an idea of “I like my job.” He/she answers the opinion based on this idea. The coach is letting the client aware that he/she likes his/her job unconsciously.
Now I am asking you a question.
“In the above leading question who is thinking the client likes his/her job?”
Yes, it is the coach.
In the coaching session it is not necessary that a coach tells a client how the coach thinks or sees about the client. The coach just states the client’s opinion or summarizes the client’s idea. It is because the client has an answer.
When we, coach, believe the client’s ability of solving, the client can find an answer and solve the problem by himself/herself.
Of course, there is time that a coach tells a client what the coach thinks. The important thing here is not to ask a client the leading question.
In your daily like when you want to know somebody’s real opinion, just ask the simple question. The answer may be different from the one you expected, but you may see the real him/her.
今日もすてきな日でありますように！
Happy Coaching