ドル/円が80円を越えれば一転「買い」となることはすでに申し述べた。したがって、ケーズホールデイングスの売り推奨もここではいったん取り消したい。
どんな銘柄に買いを入れるかについてだが、できれば外需以外の内需銘柄でトレンドがしっかりと上方向に出ているものを選択したい。そういう銘柄は業績も当然いい筈である。
買い推奨銘柄にも明暗が分かれている。足元は「業績相場」で業績がよくないとなかなか買って貰えない選別色の強い相場である。エニグモ、コムチュアのパーフォーマンスは抜群だったが、それ以外は業績が比較的悪い銘柄なども含まれていて思ったような成果を上げられなかった。
下で紹介した「もしもしホットライン(4708)」はエニグモやコムチュアと同系統の「業績伸展が期待される銘柄」である。派手さはなく、多少物足りないがここまでは堅実な上昇を続けている。いずれ何処かの場面で「噴く場面」があればそこで売ってしまってもかまわない。
また、ザラ場中や日足で多少押し目を作っても特に問題はない。投資資金は市場を循環しながら結局この系統の銘柄に再び集まってくるようだからだ。
もしもしホットライン(4708)に注目したい。
本日年初来高値を更新して上昇トレンドが継続している。売上高、経常利益とも増進中で、業績はまさに好調。一株利益は来期113円予定。足元の好調さが継続すれば株価2000円も無理ではない。短期的には上場来高値である1600円付近を試すのではないか。
内需銘柄で外部環境や為替に影響されにくい点も好感されている。
日経平均株価の中勢波はやはり下落方向にあるようだ。ただ、為替市場で円安へと(未だ)傾いてはいないので、下落速度が増すようなことにはならないだろう。もっとも、先ほど書いたようにNYダウは正念場にある。したがって、NYダウがさらに下げを加速するような展開になると、日本株も(一時的に)崩れる可能性もあるので、明日の米雇用統計前には買いポジションを縮小しておくべきではないかと考える。(ただし、ドルが対円で再度80円台に乗せてきた場合は一転日本株買いとなる)
一足先に中勢波が陰転したのはナスダック総合指数だったが、それより遅れてNYダウの中勢波も陰転している。過剰流動性が確保されているので、ここから一段と下げにくい需給にはあるが。NYダウが13000ドルを下抜けると、9月以降に買った投資家やファンドが含み損を抱えることになり、損失確定の売りが出やすくなる。為替も米株、特にNYダウに相関性があり、まさしく正念場に差し掛かってきたという印象だ。ダウの下落幅が大きくなるとVIX指数も飛び跳ねることになり、クロス円も売られやすい地合いに転換しやすい。念のため注意しておきたい。
週末の米株はアップルが押し目買いから下げ渋り、NYダウなど米株指数は安値圏から引き戻されてこの日の取引を終えた。為替はリスクオフの流れが強まって円の全面高となった。今後の日本株の行方はもちろん為替動向次第だ。為替の円安が継続しない限り、日本株の上昇は続かないと見るのが自然だろう。
ただ、ドル/円相場には中長期的な転換の兆しが現れ始めている。この兆しが本物なら「まだまだ日本株は上 昇できる」が、一方で、NYダウがさらに下落速度を速めたり、日銀が来週の金融政策会合で「円高・デフレ対策」を小出しにすると、その兆しは露と消えてしまうことになる。外国人投資家の中で今日本株を買っているCTAも一転売りに転じることもあり得る。日経平均株価の中期的方向性を示す「中勢波」も金曜午後の下落で方向感がまた消失してしまった。
正念場を迎えたと言える。