法の意識

　　はじめに標題を「法の意識」としたが、論理的に長く述べることでもない私の所感であることを初めにお断りしておきたい。国際的にはロシアのウクライナ侵攻や中東の普通の人びとを巻き込んだ激しい衝突、日本国内の政治家の裏金問題等の直近の私の考えるところである。

　　NHK朝ドラで女性弁護士が法は弱者を守るという概念を述べていた。しかし、最近の国内外の世相は法意識をそぎ落としたように映る。換言すると、法意識が薄れてしまったのではないかと考えてしまうのである。先の朝ドラの女性弁護士の理想にはいささか私の年齢は過ぎた過去にはなっている。だが、法を守り法に守られている概念は同様だ。

　　国際的には大国の利を巡る外交合戦のなかで世界の普通の人びとにとってはICC検察官の該逮捕状請求が唯一の殺戮抑止力であろうか。その意味で、私はICCの評決を待ちたい。日本は立法府が自らが守れない法律の修正をはばかってはいけない。