安倍政権 | ExcomAdvisorのブログ

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本稿は私・平田幸治の個人の意見・見解等を綴ったものです。

 安倍総理は「給料を上げる。春に上げる。次の春にも上げる」と政労使会議をアピールする等の短いスパンの政策を図ったり、中長期的な見通しのうえで国際政治の政策形成・政策決定等をを進めてきた。ではもし安倍政権が倒れたら日本の舵取りを誰が引継ぐのだろうか。

 安保法制担当大臣を引き受けなかったり、自民党総裁選に出て政権を勝ち取る意欲に欠ける政治家に、そうした「覚悟」を私は感じない。来年の参議院議員選挙で国民がどう審判をくだすかは今は未知数だが。安倍政権中枢が日本の将来を見据えて政策形成・政策決定してきたビジョンをどの政治家が引継ぐのかというとき、しばしば名前が上がったのは愛国心の政治信条の強弱は別として、政策理念を共有する稲田朋美・自民党政務調査会長であったことは、総理周辺グループには無理からぬところであったであろう。

 私の気持ちはこのブログシリーズで明らかなように日米関係の政策を中心に安倍総理支持である。

 安倍総理にはこれまで外部のブレーン登用の多用で政策形成を図って骨格づくりをコンストラクトしてきただろうし、この後は内外情勢と統計数値を熟知した内部の官僚を加え積極的な丁寧な政策形成が重要と映る。

 私の政治に関心のあるコミュニティでは、安倍総理は「頭がいいのかどうかよくわからない」し、「安倍ッチ」と親しみを込めて呼ぶ者もいる。新聞報道によると、安倍総理は第1次政権を自身の持病「潰瘍性腸炎」でその座を失い、劇的に効く薬がありよみがえり、その後勉強を重ね人の意見もよく傾聴するようになったという。

 安保法制成立までの国会論議を聴いたが、質問者と答弁者におそまつささえ感じた。つまり、質問者に理念を感ぜず、答弁者はその理念を解せず理念なき答弁をするように映った。いかに総理官邸主導の政治過程といえども答弁者の答弁構成の整合性を図る十分な勉強会の形跡の感じられない場面が多かったといわざるを得ない。

 安倍政権が倒れたらどうなるのか。正直私は不安である。
 少なくとも安倍総理には政権を担う「覚悟」は感じるのである。<了>