9月16日:東京外国為替 市場では円が対ドルで約2週間半ぶりの安値水準で推移している。前日に日本政府が6年半ぶりに実施した円売り介入により、円高の流れが一服。引き続き介入警戒感がくすぶるなか、日本銀行による介入の「非不胎化」や追加緩和の思惑もあり、円は買いにくい状態となっている。

  ドル ・円相場は1ドル=85円台半ばと、前日の海外市場で付けた8月30日以来の円安値(85円78銭)からやや円高に振れて推移。ただ、同日の東京市場朝方に記録した約15年3カ月ぶり高値の82円88銭からは2円50銭以上、円安となっている。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券クレジット市場部為替 課長の塩入稔氏は、政府は欧米市場でも介入を継続するなど「円高阻止に向けた本気度を示した」とし、「投機筋にとっても円買いを仕掛けにくい状況になっており、政府・日銀にとってはドル・ をさらに押し上げやすい環境だろう」と指摘。「86円台では輸出企業のドル売り圧力が高まる可能性はあるものの、中間決算月ということもあり引き続き政府・日銀の対応が注目される」と語る。

  ユーロ・円相場も前日に1ユーロ =107円台後半から111円台後半まで円が急落。16日の東京市場にかけて111円62銭と8月11日以来の円安値を付けた後は、111円台前半まで円が下げ渋る展開となっている。

追加緩和観測も浮上  

政府・日銀は15日午前に6年半ぶりの円売り・ドル買いの為替 介入をしたのに続き、同日夕からロンドン、ニューヨークでも単独介入に踏み切ったと16 日付の日本経済新聞朝刊が報じた。介入額は1日では過去最大規模となる2兆円超に達したもよう。また、政府当局者が15日に匿名を条件に述べたところによると、日本政府は必要とあれば、16日も為替市場での介入を継続する方針だ。

  一方、日経は、日銀が介入した円資金を市場に放置する「非不胎化」を行い、事実上の金融緩和につなげるとも報道。朝日新聞は、再び急激な円高に振れた場合には、日銀が一層の追加緩和も検討し、早ければ10月4、5日の金融決定会合で追加緩和の是非を判断する見通しと報じている。

  日本銀行の白川方明総裁は15日、財務省による為替介入を受け、「為替 相場の安定的な形成に寄与することを強く期待する」との談話を発表。「日本銀行としては、強力な金融緩和を推進する中で、今後とも金融市場に潤沢な資金供給を行っていく」との方針を示した。  こうしたなか、この日は午前9時半から白川総裁の講演が予定されており、介入の非不胎化や追加金融緩和について言及するかどうかが注目される。

  塩入氏は「より長い目でみれば日本の単独介入をもって 高局面が完全に終息したとは言い切れず、本当の転換点とするためには、政府の成長戦略や日本銀行による追加的な金融政策の発動の有無が焦点となりそうだ」と指摘している  ユーロ ・ドル相場は前日の海外市場で一時、1ユーロ=1.3037ドル を付けて8月11日以来のユーロ高値を更新。16日の東京市場でも1.30ドル近辺での展開が続いている。
為替 スポット価格 前営業日ユーロ/ドル 1.2708 1.2823ドル/円 85.65 85.39ユーロ /円 108.84 109.49

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率ダウ工業株30種 10,213.62 -57.59 -.6%S&P500種 1,071.69 -3.94 -.4%ナスダック総合指数 2,179.76 +.81 +.0%

債券 直近利回り 前営業日比米国債2年物 .49% +.01米国債10年物 2.61% +.04米国債30年物 3.66% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率COMEX金(ドル/オンス) 1,228.80 -6.60 -.53%原油先物 (ドル /バレル) 73.46 -.97 -1.30%

◎外国為替 市場  

ニューヨーク外国為替 市場では、ユーロがドルに対し5週間ぶり安値に下落。欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのウェーバー・ドイツ連邦銀行総裁が、域内経済は年内はECBの支援を必要としているとの認識を示したことに反応した。  

ユーロはスイス・フランに対しては7月1日以来の安値。ウェーバー総裁は、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、年末の流動性不足を和らげるため、ECBは銀行を支援すべきだと説明した。 は週間ベースでは主要 16通貨中、15通貨に対して上昇の勢いとなっている。世界的な回復鈍化の兆候から、逃避先としての需要が高まった。  

ファン・エック・アソシエーツのポートフォリオマネジャー、エリック・ファイン氏(ニューヨーク在勤)は、「このユーロ の動きは驚きではない」とし、「出口戦略に関する本格的な議論は2011年1-3月(第1四半期)になるとのウェーバー総裁の発言はどちらかと言えばハト派的だ」と述べた。  

ニューヨーク時間午後3時55分現在、ユーロ はドルに対し前日比0.9%安の1ユーロ=1.2709ドル。一時1.2664ドルと、7月13日以来の安値を付ける場面もあった。円は対ユーロで1ユーロ=108円88銭(前日は109円49銭)。一時108円26銭と、7月1日以来の高値を付けた。ユーロ はスイス・フランに対し、1ユーロ=1.3158フラン(前日は1.3233フラン)。一時1.3140フランを付けた。円の対ドル相場は、0.3%安の1ドル=85円67銭。
8月13日:日本銀行は13日午前、7月14、15日の金融政策決定会合の議事要旨を公表した。それによると、最近の為替 円高や株価下落について何人かの委員が「わが国の実体経済に及ぼす影響を見極めていく必要がある」と指摘したことが分かった。

  日銀は同日の決定会合で4月末に公表した経済・物価情勢の展望(展望リポート)の中間評価を行い、「成長率は新興国の一段の高成長などを背景に 2010年度は上振れるが、11年度についてはおおむね見通しに沿って推移すると予想される」と指摘。物価については「国内企業物価・消費者物価指数(除く生鮮食品)とも、おおむね見通しに沿って推移すると予想される」と指摘した。

8月13日:13日の外為 市場でニュージーランド・ドルは上昇。4-6月期のニュージーランドの小売売上高が市場予想を上回る増加となった。シドニー時間午前8時54分(日本時間午前7時54分)現在0.7%高の1NZドル=0.7131米ドル