シカトするんじゃねぇよ。 | HIDE

HIDE

アメリカ サンフランシスコ在住。ベースボールとサッカー好き。誰が何と言おうとOakland A'sとSan Jose Earthquakesの大ファン。趣味:走ること、自転車、美味しいものを食べること。特にラーメンが大好き。乙女座B型。やはりちょっと変わっている....らしい。

前回で述べた上司としての3つの資質の1つ目、部下や同僚がやっていることを正しく認識出来るかどうかですが、英語ではRecognitionと言います。人はどんなにきれいごとを言ったとしても他の人から認めてもらいたいと思って行動する生き物です。

この世に生を受けてからですね。父母からの愛…親に褒めてもらいたいから頑張ると思います。学校では一見自分のために頑張っているように見えますが、その先の行き着くところもやはり先生やコーチから褒めてもらいたいという思いがあるからだと思います。よく頑張ったなという一言…今まで苦しい思いをしてきたこともその一言で充実感につながり、次への自信にもつながります。

会社、もしくは、あらゆる社会共同体でも同じだと思うんですよ。上司というポジションは自分が優秀な仕事をやった上でのほうびでは決してありません。そのバックグラウンドを保ちながら、人を統括するポジションです。常に部下がやっていることを把握し、部下を導きながら育て、部下の頑張りに対して報いる必要があります。言い換えれば、よく感謝の気持ちを言葉で表し、褒めることですね。私は今は部下がいないのですが、別に部下がいなくても、同僚でも同じことです。私のために同僚が頑張ってくれた時は、いつもお礼を言うのを忘れずに、また、上司にもどれだけ同僚が頑張ってくれたかを報告します。これらの行為が同僚へのRecognitionにつながるからです。

アメリカの会社では上司が部下を叱ることはありません。褒めますよね、普通。Good Job!みたいな感じで…私も叱るのはいけないことだと思います。叱る行為自体が私は言葉の体罰だと思うからです。叱ることによって部下は萎縮します。萎縮すると本来持っている能力が発揮出来ないことになり、行動力がますますなくなります。会社にとっても悪循環ですよね。叱る前に自分を見つめ直した方がいいです。大抵は自分の能力不足、経験不足から相手に本意が伝わっていないことが原因だからです。

アメリカでの子どもの教育を見てて思うのですが、子どもが何かいけないことをしたとき、親は子どもを叱るのではなく、1人の人間として向き合い、納得いくまで話し合います。この行為を何度も繰り返して子どもも成長しますし、親も成長します。会社でも同じですよね。叱るのではなく、1人の人間として向き合い、話し合いをすることです。

これが上司としての1つ目の資質ですね。部下に感謝の気持ちで接し、部下を褒め、1人の人間として向き合い、話し合いをすることが出来るかどうかです。

それでは、次回は2つ目の資質について…


iPhoneからの投稿