アメリカでのプロスポーツ再編の可能性 パート2 | HIDE

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アメリカ サンフランシスコ在住。ベースボールとサッカー好き。誰が何と言おうとOakland A'sとSan Jose Earthquakesの大ファン。趣味:走ること、自転車、美味しいものを食べること。特にラーメンが大好き。乙女座B型。やはりちょっと変わっている....らしい。

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人口が増加傾向のスパニッシュ系、中国系を中心としたアジア系…彼らにとってどんなスポーツが人気あるのでしょうか…中南米ではもちろんサッカー、また、中国本土でもサッカーが人気があります。そういう親を持つ子どもは当然親の影響を受けますから、移民としてアメリカに来た時点で潜在的なサッカーの市場が出来上がっているわけです。

そういう状況下であっても、私はアメフト人気はしばらく続くと思います。根拠はありません。勘です。強いて言えば、私のスパニッシュ系の友達にも根強いファンがいることでしょうか…まぁ、実際スタジアムで観戦してみないことには確信はもてませんけどね。

でも、アメフト以外の4大スポーツはどうでしょうね。野球はオリンピック種目から外れた時点で世界から見たらマイナースポーツであることが露呈しましたし、中南米ならともかく、その次に移民の多い中国本土で野球が普及出来るかどうかが世界戦略の鍵になるところですが、今のところ成功しているとは思えません。バスケはどうですかね…アメリカ発祥のスポーツながら4大スポーツの中では1番世界への普及が進んでいますので、サッカーに対抗出来る有力候補だとは思うのですが、ロックアウトが今シーズン始まる前にあって開幕が大分遅れたじゃないですか。そういうのってファン離れが加速するんですよね。以前、アイスホッケーのファン離れが加速したのはストライキによるもの…ですので、今後の動向に注目したいと思います。アイスホッケーはアメリカのスポーツというよりもカナダのスポーツという印象の方が強いです。なぜならカナダ人の選手の多くがアメリカのリーグでプレーしてるので、ホントにアメリカのスポーツなのかと疑問視する向きがありますし、それに寒い場所じゃないと育つスポーツではないという地理的な不利な点があります。

こうやって、ちょっと違った角度で見てみると、アメリカでの4大スポーツは10年、20年後どうなるのか分からない気がしてならないのです。それとは逆にサッカーはグローバルなスポーツというだけでなく、中南米やアジア系の移民に支えられて大化けするのではないかという予感がします。

我らがSan Jose Earthquakes… 今、西地区のトップを行くサッカーチームです。来年、新スタジアムがオープンしますが、現在のスタジアム環境は決していいものとは言えません。サンタクララ大学の競技場を間借りしている状況です。でも、そんな劣悪な環境でもチケットはほぼ全試合売り切れ…現在の観客数はOakland A'sとあまり変わらないと思いますよ。1万人ぐらいでしょうか…また、あまりにも観客席数に限りがあるので、スタンフォード大学のスタジアムを毎年1回借りるのですが、ここでも売り切れ。最低でも5万人が収容出来るんですよ。ですから、環境さえ整ったらうまく波に乗ると思います。この環境というのはスタジアム環境に限らず、奨学金制度を1日も早くサッカーにも導入し、優秀な選手を学生時代から育てることも大事なことです。また、その奨学金を目指す意味でもアマチュアの競技人口が増加する支えになると思います。

現在、アメリカのサッカーはリーグを拡張している最中です。実際どの球場でも空席を見ることが少なく、それだけ投資をする価値があるということでしょう。私はサッカーが4大スポーツの一角に参入し、どれかを蹴落として一部になる日はそう遠くないような気がします。後は短期的な視野のもとでは保守的な今のアメリカ人が国内サッカーを受け入れるかどうかがキーになるでしょうね…

サッカーのムーブメントに対して保守層が受け入れない理由として、アメリカではサッカーは女や子どものスポーツという扱いをしてきたからです。でも、何れ保守層は押し切られるのではないか…そんな気がします。そしてアメリカでも必ずサッカーの時代が来ると思います。

思ったことをそのまま書いてきたので内容に支離滅裂な点があったかもしれませんが、読んでいただきましてありがとうございました。