昨日のブログのダルビッシュじゃないですが、勝敗数は確かに1番目に付き易いので多くの人はそれを目安にすると思うのですが、これほど投手を評価するのに不確かな要素はないと思います。例えば、極端な話、10点取られても味方が11点取ってくれれば勝ち投手になれるわけですからね。10点取られるなんて普通に考えたらぼろぼろじゃないですか…ですので、先発投手を勝敗数で判断するのはホントはあってはならないんですよね。
ではその次の評価として考えられるのが防御率…勝敗数よりはましですが、これも不確かな要素がつきまといます…例えばランナー1、2塁のところで中継ぎに交代したとします。で、中継ぎが打たれて1、2塁のランナーがホームに帰ったとしますよね。そうするとその結果は中継ぎの防御率に影響するのではなく、先発の防御率に影響するんです。何か理不尽だと思いません?自分は打たれていないのに自分のせいになるなんて…だから、防御率もあまりいい評価対象ではないと思います。
いろんな基準があると思うのですが、私が1番注目するのは投球イニング数です。シーズンを通じて200イニング数を越えて初めて先発投手としての責任を果たしたと言えると思います。200イニングってそんなに楽な数字ではありませんよ。まず、怪我や故障をすることが出来ませんし、30回の登板機会があるとすると、1回辺り6回2/3…メジャーでは日本と違って100~110球しか先発は投げさせてもらえませんから、110球として1人のバッター辺り5~6球で仕留めなければなりません。中にはファールで粘るバッターもいるでしょう。もし、不安定な投球をしたら、6回2/3まで投げさせてもらえる保証はないわけですしね。怪我・故障なしでシーズン通じての安定投球が出来て初めて200イニング達成できるわけです。ですので、私がいつも1番初めに見るのは投球イニング数です。勝ち負けや防御率は後になってついてくるものですし、先発投手だけによって数字が決まるものではないので、あまり重要ではありません。
皆さんも野球を観るときはあまり勝敗数だけに気を取られるのではなく、もっと本質を観て下さいね。
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