アメリカのプロサッカー事情 | HIDE

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アメリカ サンフランシスコ在住。ベースボールとサッカー好き。誰が何と言おうとOakland A'sとSan Jose Earthquakesの大ファン。趣味:走ること、自転車、美味しいものを食べること。特にラーメンが大好き。乙女座B型。やはりちょっと変わっている....らしい。

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世界的にはサッカーはとてもメジャーなスポーツなのですが、ここアメリカでは、サッカーは子供や女性のスポーツというイメージがあるので、あまり国民的プロスポーツとして馴染みがありません。ですので、昔からいくつかのリーグが立ち上がっては消えるという状況が続いてきました。

また、もう一つ壁があります。それは、すでにベースボール、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケーという4大プロスポーツがアメリカでは定着しているため、そこに割って入るのは、なかなか難しいということもあります。

では、そんな最悪な状況にも関わらず、なぜ、未だにプロのサッカーリーグがあるのかと言いますと、それは94年のサッカーワールドカップに由来します。ご存知の方もいると思いますが、その年のワールドカップはアメリカで開催されました。アメリカでの開催するための条件として、プロサッカーリーグを創設するということで、ここにMLS (Major League Soccer)が誕生しました。ちなみにSan Jose Earthquakesはリーグ設立当初からの参加チームです。

MLSでは、以前のリーグの反省も踏まえ、サッカー選手のサラリーはチームからでなく、MLSから支払われ、平均サラリーは$80,000ぐらいです。安いですねぇ…それとドラフト制の導入により、各チームの実力を均等にし、選手契約金の高騰を避ける意味でも、共存共栄目指しています。今年現在で19チーム(アメリカ16チーム、カナダ3チーム)あり、20チーム目が来年ニューヨークで設立されます。

ただ、あまり健全経営に主点を置いてしまうと、アメリカサッカーのレベルアップに繋がらないという観点から、2007年から各チームが各自チームの予算で2人まで著名選手を獲得していいというDesignated Player Ruleの導入が決定され、デビット・ベッカムなどの有名選手がMLSに移籍してきました。

私がサッカーにはまり出したのはここ3年ですが、ベースボールと比べるとサッカーは何が起こるか分からないという面白さがあります。ヨーロッパのサッカーと比べると、お世辞にも同じレベルだとは言えませんが、私がここ3年観た限りではレベルは確実に上がってきていると思います。

また、中南米系の移民が増えるにしたがって、サッカー人気が高まっていることも実感しますし、伸びしろは十分あると思います。ちなみに、SJ Earthquakesでは、ホームゲーム8試合連続チケット売り切れです。いずれ4大プロスポーツを脅かす存在になるでしょう。私も頑張って応援していこうと思います。



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