「私がやらないと!」という
強い正義感を持っている人も
人に迷惑をかけることを
避けようとします。
そして、自分を犠牲にしてまで
人を助けてしまいます。
まさにこれ
アンパンマンなんですよね。
ということで
このようなものを見つけました。
アンパンマンの生みの親
やなせたかしさんは
「アンパンマンが、自分の頭を
ちぎって人にあげるというのは
どうして思いついたんですか。」
という質問に
次のように答えていました。
それはですね、正義を行うときには
自分が傷つくことを
覚悟しなければ行えないというのが
僕の中にあるわけ。
たとえばね、線路に落ちた子どもを
助けようとして、自分が電車に
轢かれてしまった人がいるとする。
正しいことをやろうとした結果
自分が死んでしまった。
だけど、見逃すことが
できなかったんですね。
正義というのは
そういうものなんですね。
スーパーマンみたいな人かというと
そうじゃなくて
ごく普通の人なんだ。
ですから決して格好良くもないし
そう褒められるということもない。
本人も、傷つく恐れは十分にある。
アンパンマンも自分の顔を
ちぎってしまうんだから
一種の自己犠牲ですよね。
自分のエネルギーは落ちるんだけど
助けざるを得ないという気持ちね。
(サンデー毎日2012.7.22 より)