入院生活記 | 人生の旅路

人生の旅路

僅か伍十年、構築される人世



大山駅前にある


某医療機関、10階西病棟。



見晴らしが良く、天気のいい日は


病室から富士山が観える。







 
私が診断された病は


『ビッカースタッフ脳幹脳炎』


年間発生率100万人当たり0.6人という


極めて稀な症例らしい。




眼筋麻痺や意識障害


四肢脱力などの後遺症が一部あり


また、急性期における合併症により


致死的となることもある。






私の母は、『進行性核上性麻痺』 


という疾病だった。











いずれも、原因不明で




脳神経系の難病とされる疾患。















激しい頭痛と発熱に見舞われ



吐き気が続き、食事も取れず



寝たきりのまま昼夜続いた点滴治療。







入院して最初の一週間ほどは




非常に苦しく辛い日々だったけれど







幸いにして、私の病状は




少しずつ回復に向かいつつある。