先日、あるネットのコラムでTVの視聴率が下がっているという記事を見ました。
1月14日以降のビデオ・リサーチ視聴率表(関東地区)から「20%」を超える番組が消えたという内容。
2013年に入ってから、年初にわずか3番組が超えた程度で、残りはすべて20%以下。
例年なら、この時期20%を超える視聴率の番組が10本以上あるそうですが、1月6日放送『八重の桜』の初回が20.6%など、今年はまだ3本。
2月はゼロでした。
だいたい今の視聴率調査は、リアルタイムだけ。
録画再生やワンセグ、ネットを介した視聴は含まれません。
以前も書きましたが、今は録画してみている人がものすごく多い。
大河ドラマなんて、たぶん観ている人の半分以上が録画だと思う。
すべての番組やTV-CMにタグづけして、クラウドに置き、その番組やTV-CMがどれだけ見られたかを正確に出すことができる。
莫大は費用と労力がかかるかもしれませんが、今後やっていかなかったら、
ビデオ・リサーチも調査機関としての存在が問われますよ。
ずいぶん前になりますが、ホリエモンのニッポン放送買収劇の時に、ライブドアの買収を必死に拒みましたよね。
我が国の放送業界はあれで、10年は遅れました。
あの時に素直に買収されていたらよかったのです。
そうしたら、今頃は世界に冠たる、放送業界になっていたかもしれません。
新しいテクノロジーが入ってきた時には、旧体制や既得権益をもったところが反発する。
特に、それまで主流だったところや大きいところが、猛反発するのです。
でもね・・・
ヴィスコンティの映画『山猫』の中のセリフを思い出します。
「変わらすに生きていくためには、変わらなければならない」
そういうことです。