■無敵のプレゼンテーション スライドにどういう情報を入れるか?
名古屋に向かう新幹線で書いています。
午後から、岐阜でセミナーをします。
ボクは毎日のように、講演やセミナーをしています。
パソコンとプロジェクターを使ったパワーポイントでの講演です。
プレゼンや講演で使う、パワーポイントなどのスライド。
今や、当たり前の道具になっています。
プレゼンスライドは、準備の段階で作成します。
そのスライドにどういう情報をいれるか?
当然のことですが、成功するプレゼンテーションをするために、そのことは、とても重要な要素になります。
まず基本的なことですが、情報過多になりすぎないということです。
情報が多すぎると見にくくなります。
できるだけ、簡素なスライドをつくるように心がけましょう。
1ページにキーワード3~6くらいが適当です。
プレゼン内容がすべてスライドに載せると、ごちゃごちゃしていて、最初から見る気が失せてしまいます。
それに、すべて載せていると、プレゼンする人がそれを読み上げるだけの、つまらないプレゼンテーションになる恐れがあります。
読み上げるだけのプレゼンが、いかにダメかは、みなさんも経験していますよね。
聞いていてこれほどつらいものはありません。
どんなに内容が良くても、原稿を読んでいるだけのプレゼンだと、価値が半減します。
ということは、その内容は相手にとって半分の価値しかないということです。
失敗です。
キーワードだけ載せて、それを使い、プレゼンターが解説していくわけです。
要はスライドは骨組みだけで、物語はあなたが語らなければならないってことです。
たとえば・・・
ボクのセミナーで言うと、
スライドには
「『モノ』ではなく、『体験』を売ろう!」
というキーワードが出ているとしましょう。
そのとき、ボクはこういう解説をするわけです。
「これからのビジネスは、モノを売るのではなく、体験を売るという視点が大切です。
これはまず、あなたの商品やサービスを、商品やサービスと考えないっていうこと。
この商品を買ったお客さま、あるいはサービスを受けたお客さまが、それによってどういう体験を得ることができるか?
そういうふうに考えるマーケティング手法なんです。
たとえば、ボクのお客さまの大正製薬さんは、日本で一番売れている風邪薬を作っています。
『パブロン』という風邪薬です。
たくさんの日本人が毎年パブロンを買いますけど、パブロンを欲しい人はひとりもいないってことです。
だって、食べても美味しくないし、見ていても癒されません。
じゃ、どうしてたくさん売れているのか?
それはパブロンは製品として売れているわけではないということです。
早く風邪を治したいから、売れているのですよね。
どうして早く風邪を治したいかというと、仕事が忙しくて休めないとか、週末恋人と旅行に行くとか、さまざまな理由がある。
だからパブロンをモノとして売っていても、売れないってことなんです」
こんな感じです。
だって、スライドで全部書いてしまったら、それを読めばいいわけで、プレゼンテーションする意味がなくなってしまいますよね。
キーワードを簡潔に書いて、あとはあなたがプレゼンするのです。
そして、プレゼン資料にも精通しましょう。
もしあなたの資料を作ったのが他の人だったとしても、自分で作った資料のように、きちっと目を通し、内容をチェックし、完全に理解しなければなりません。
入念なリハーサルもしましょう。
たとえば、途中で想定外の質問があり
プレゼンテーションの順番の変更を余儀なくされたとしても
自然に変更や修正ができるようにしましょう。
どんな質問がきても、どんな状況でも、プレゼンの現場でどのようにも対応できる。
それくらい、そのプレゼン資料に精通しているってことが大切です。
プレゼンテーションの現場で起こること
それはすべて受け入れる。
起こったことを自然にあなたのプレゼンテーションに組み込んでいく。
それくらいに資料にも自信をもちましょう。