店内は客が少ないのに25年連続増収の西松屋さんのヒミツ! | 通販プロデューサー

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売れない商品を売れるヒット商品に変身させる
通信販売に魔法をかける専門家

西松屋の経営には、コロナ禍で生き抜くための
知恵があふれています。




本題へ

その知恵は、業界の常識を覆す
非常識経営ノウハウと言っても良いです。

(非常識経営その1)
 購買意欲をあおるような売り方はしない

接客、ワゴン、チラシなどにできるだけ
頼らない店づくりをして、
EDLP(エブリデイロープライス)を
徹底する店こそがいい店という考え方。

EDLPとは、Everyday Low Price
の略で、常時一定の低価格で商品を販売する価格戦略のことです。

特売期間だけ値下げ販売するのではなく、
常に安く販売することで価格への
信頼性や「いつ来ても安い」という安心感を高める。
米ウォルマートが導入の元祖と言われています。

(非常識経営その2):
行列ができるような店は作らない

運転が得意でない女性でもストレス
なく来店できるような脇道に
目立たないように出店するという考え方。

店内の見通しが良く、
ソーシャルディスタンスも保てる売り場がいい店である。

(非常識経営その3):
個性的なデザインの商品は作らない
より安く、より良いものを
届けることが西松屋の使命。

シンプルで飽きのこないデザインにすれば
コストは最小限に抑えられるし、
お客さまにも喜んでもらえる。

(非常識経営その4):
現場が必要以上に頑張らなくても売れる仕組みを作る

現場でのユニークな工夫は、
予想以上に現場の負担につながることがある。

店長には売り上げ至上主義ではなく、
日々のオペレーションの遂行率を求めています。

PDCAをまわすことが重要である。

このような経営を徹底することで、
同社の店長は午前10時前に出社し、
夕食を食べられる時間には
家に戻れているそうです。

これは、小売業の社員としては
かなり働きやすい環境といえます。

働き方を改革できているのも
業界では先進的な取り組みだったと言えます。

現在の西松屋は、小学校高学年向け商材を
強化することで、
さらなるターゲットの拡大を進めています。

加えて「回転型カーシート」
(値段は2万2000円台)の開発などにより、
高単価なPB商品の投入も積極的に行っています。
売れ筋の回転型カーシート

さらに、香港に拠点をおくドラッグストアチェーン
ワトソンズへの卸をスタートさせ、
アジアを中心とした海外への
PB商品販売を強化しています。

今後は日本だけでなく世界へ
商圏を拡大させ、収益確保を進めていくようになります。

日本では店舗戦略を軸にして限界まで出店し、
今後は世界に商品を展開させていくことになります。

しかも、売り上げ至上主義ではなく、
着実に同社の戦略を淡々と
進めていくやり方に変わりはありません。

売り上げよりも効率を重視する経営。

アフターコロナの論議が
盛んになってきています。

これからの経営には大きな
シフトチェンジが求められます。

西松屋さんの常識を打ち破る経営から
コロナ時代に必要な知恵を学び、
自社の経営に活用していくことをお勧めします。