公共事業と減税が基本っす。
緊縮財政と増税は論外っす。
デフレ時にこそ、政府支出によって、
経済インフラを整えないと、
経済成長は見込めないっす。
しかし未来へつながらない政府支出を行うと、
事態をさらに悪化に招くっす。
インフレ(景気過剰)時と
デフレ(景気停滞)時の財政政策の違いは
こちらをクリック。
今回は、誤った財政政策により、
アメリカで最も荒廃してしまった
デトロイトについて確認するっす。
(((( ;°Д°)))) シンコウコク ヨリ ヒドイデス・・・
デトロイトは第一次大戦前、自動車が発明された頃、
その後第二次大戦後、戦争需要や戦後の復興、
モータリゼーションが進み始めた頃が、
絶頂の時で、人口はピークで180万人まで増加したっす。
しかし、日本をはじめとする諸外国の自動車産業に押され、
1970年代くらいから急激に衰退し始め、
この時期から徐々に自力で再起できる住民(おもに白人)は、
暴動などをきっかけとしてデトロイトを出て行き、
人口は現在で約70万人まで減少したっす。
残った人たちの多くは、浮浪者となり、
日々、アルコールとドラッグに溺れる生活を送っているっす。
そして中心街は、ゴーストタウンと化し、
多くのレストランや雑貨店が閉鎖され、荒れ果てた状態となり、
市内の3割が空き地と言われ、
朽ち果てた工場やビルが放置されたままになっているっす。
デトロイトの廃墟はこちらをクリック。
治安は悪く、米国100大都市で最悪の犯罪率を記録。
貧困が犯罪を呼び、犯罪が人・企業を遠ざけ、
人口の減少と失業を招き、
失業が貧困を招く、といった悪循環に陥り、
2010年には、人口10万人当たり2,000件近くの
暴力事件が統計されたっす。
デトロイトの犯罪統計はこちらをクリック。
デトロイトにおける成長産業は、
自動車産業から、カジノ、ストリップ、
バー、アルコール販売、麻薬産業へとシフトしたっす。
Σ(゚д゚;) マサシク ゴッサムシティ ダナ・・・
GM破綻直後に、このように荒廃したデトロイト対し、
アメリカ政府が取った政策は、
失職した労働者の救済策に4900万ドル(約48億円)を投入。
1000万ドル(約9億8000万円)で、デトロイトの警察官を100人増員。
この政策の結果として、治安はましになりましたが、貧困層の中には、
フードスタンプ(政府配給の貧困層に対する食品購入券)を
現金に換金し、コカインを購入している者もいるっす。
つまり、政府が麻薬産業を支えているという構図になるっす。
他にも政府は、税金未納者から土地を没収し、
再開発計画という政策を実施しましたが、
人がいなくなり、ゴーストタウン化したデトロイトでは、
住居の買い手がつかず、街のメンテナンスだけで、
年間3億ドルの赤字を出しているっす。
ヽ(`Д´)ノ ムダムダムダムダムダーッ!!!
産業の競争力が著しく低下しているにも関わらず、
過剰設備を抱えたままの企業を助けるために、
国や州の借金によって、需給ギャップを埋めようとしたり、
貧困層を補助金漬けにしても、
その場しのぎの政策では、
借金はどんどん増えていきますが、
失業率は変わらず、産業や都市の再生にも
つながらないっす。
(*´Д`)=зダメダコリャ
それはアメリカの話だろと思われる方が
大半かと思いますが、
日本の生活保護受給者の中には、
就労努力を一切せず、ネトゲやチャット、
あげくにオフ会や合コンにまで、
参加している者も少なくないっす。
さらに酷いものでは、失業者が、違法賭博、
脱法ハーブの売買、覚せい剤などの売買などを
しているという報道もたまに見受けられるっす。
デトロイトとの程度の差はあれ、
すでに日本でも貧困層においては、
人間の心の荒廃は始まっていると感じるっす。
これは格差社会により、一度、ドロップした日本人が、
デトロイトの人たちと同様に、
未来への希望を失ってしまったから
ではないかと思うっす。
(`・ω・´) ソレデモ ガンバルシカ ナイデス
このように一度は荒廃しきったデトロイトですが、
近年では、工場跡地を利用したアグリカルチャー(都市農業)
などの社会活動によって、わずかのようですが、
街と人間に再生の兆しが出始め、
また、デトロイトの主要企業は、中心部での勤務に、
様々な現金のインセンティブをつけるなどの施策を実施し、
市の中心部で1万人分の雇用を創出したっす。
今後のデトロイトの復活に期待するっす。
次回は、格差社会を更に推進する、
グローバル経済について、確認するっす。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。