今回もスキーマーのスキームを確認していくっす。
企業について、説明していきたいと思うす。
粉飾決算は、金融商品取引法における
偽計取引に抵触するっす。
偽計取引とは、自分または自社に有利な状況を作り出すため、
虚偽の情報や事実に基づかない情報で他人を欺き、
株式相場の変動を目論む手段のことっす。
親会社の損失を、子会社、特別目的法人、
投資事業組合などにつけかえる
飛ばしと呼ばれるスキーム以外にも、
資産に対する不正な鑑定によって、
企業財務を粉飾することが可能っす。
NESTAGE水増し増資事件を見ていくっす。
大阪のゲームソフト販売店のフランチャイズチェーン
NESTAGE社は、その2010年2月期決算において、
前期に続いて債務超過となり、
上場廃止になる可能性があったっす。
経営危機に陥ったNESTAGE社は、
コンサルタント会社クロスビズ社と結託し、
債務超過の解消を装うために、
クロスビズ社を引受人とする
現物出資を含む第三者割当増資を行ったっす。
第三者割当増資とは、
特定の第三者に対して募集株式を割り当てる
増資のことっす。
現物出資とは、
株式会社の設立、新株発行に当たって
金銭以外の財産で出資を行うことっす。
(><;) フクゴウワザ デスネ
この現物出資を伴う、NESTAGE社による
優先株式1200株(発行価額12億円)の
第三者割当増資に際し、
クロスビス社が現物出資した旧「かんぽの宿」など
不動産3物件の資産価値を不当に高く評価したっす。
これら物件の中には大穴が開いて、
半ば廃虚と化した施設も含まれ、
実質の資産価値は、3億円を下回っていたのに対し、
NESTAGE社の鑑定額は、計約13億円と発表したっす。
このスキームにより、
NESTAGE社は債務超過を粉飾し、
クロスビズ社は、数億円で約13億円の
株式を手に入れることができたっす。
ヽ(;´ω`)ノ マサシク ヌレテニアワ
その後、大阪府警捜査2課は、2011年7月13日に、
NESTAGE社元会長、光成英一朗氏、
クロスビズ社社長、中上広志氏、
不動産を鑑定した鑑定士、横田隆浩氏を含める7人を
金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕したっす。
(´・ω・`) サスガニ ヤリスギダロ
次回は、時価総額経営についてっす。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。