スキーマー-損失隠蔽- | The wonder of neeton

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FX、株式投資、先物取引、投資信託などで、
チャートや経済指標に騙される人向けです。

主に陰謀家達のトレード手法、
政府や金融当局による経済政策、
市場そのものの構造について、

究極の怠け者neetonが、
読者達の明るい未来のために、
たまに調査しています。

今回もスキーマーのスキームを確認していくっす。
企業について、説明していきたいと思うす。


粉飾決算には、
飛ばしと呼ばれるスキームが多用されていましたが、
1991年に証券取引法改正に伴い、事実上禁止となり、

また連結決算が重視されるようになったため、
親会社の損失を子会社へつけかえるという
飛ばしは使えなくなったす。

しかし、連結決算除外の特例を有する特別目的会社(NPC)を、
顧客情報の秘匿性の高いタックスヘイブンに設立し、
設立したNPCへ損失を飛ばすスキームは、
今も使われているっす。

タックスヘイブンで法人を設立し、
利用するスキームは、他にもあるっす。


AIJ年金消失事件を見ていくっす。

この事件は、厚生年金基金から委託された
1458億円うち1092億円を消失したというものでしたが、

運用実績における「損失隠蔽」と、
解約料支払いを新規顧客の委託料で賄う
「流用」が行われていたっす。

AIJは、運用を担当していた
シンガポールの金融業者などの運用実績(損失)を、
ファンド口座のある香港にある銀行経由で、
報告を受けていましたが、

AIJ浅川社長は、英領バージン諸島に管理会社AIAを設立後、
二つの年金基金に虚偽の運用実績を示し、
水増しした価格で、投資信託などのファンドを販売していたっす。
(゜д゜;) ウソハ イカンヨ ウソハ・・・


一方、解約希望者が相次いだ2009年以降、
返済金に困ったAIJは、ITM証券を通じ、
新規顧客の委託料=運用資金を
運用に回さず、解約者への払い戻しに流用したっす。

そして、新規顧客が見つからない場合、
2つの投資事業組合
にプールしておいた資金で
解約金を立て替え、後に新規顧客からの
委託料=運用資金で穴埋めしていたっす。
。(;°皿°) ジテンシャ ソウギョウ ジャナイカ・・・

投資事業組合とは、組合員たる投資家から資金を集め、
出資先企業に対し、主として出資の形で
資金を供給する組合のことをいうっす。

登記や情報開示義務がないなど秘匿性が高く、
外部から実態が見えにくいのが特徴ですので、
様々なファイナンス(資金調達)・スキームに、
利用されているっす。
(((゜д゜;))) アヤシスグル・・・


ファンド商品の「転売」自体には、違法性はありませんが、
運用実績における損失隠蔽と、委託料の解約金への流用は、
金融商品取引法違反における契約の偽計(最高刑懲役3年)
に抵触するっす。

昨日6月19日に、警視庁捜査2課は、
上記以外に、刑法における詐欺容疑(最高刑懲役10年)で、
AIJ社長の浅川和彦氏、傘下のITM証券社長西村秀昭氏の
両容疑者ら4人を逮捕したっす。
(TωT) アーメン


続きは次回っす。


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最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。