今回もスキーマーのトレード手法を確認していくっす。
引き続き、仕手筋について、説明していきたいと思うす。
戦前から1970年代にかけて、仕手戦といえば、
有名な相場師が、名乗りを上げて、
大量の資本投入によって相場を牽引し、
仕手戦になるという感じでしたが、
加藤暠氏が、仕手集団である「誠備グループ」を結成してからは、
組織化された仕手筋によって、
仕手相場が形成されるようになったす。
加藤氏は、4歳の頃、広島で被爆し、
高級官吏になるのが夢でしたが、
高校卒業後に、原爆の後遺症か喀血、肺結核を患い、
その療養に要した4年の遅れにより、
大学をトップクラスで卒業したものの、
夢を断念せざるを得なくなったす。
この体験が、社会の上層部への憎悪となり、
のちの活動へ大きな影響を与えることになるっす。
1980年代は、ちょうどバブル経済
の真っ只中で、
証券会社による大量推奨販売
戦略が主流となっていた
時期と重なるっす。
この頃から加藤氏は、株式市場を独占していた
四大証券会社である野村・日興・山一・大和を、目の敵にし、
「個人投資家主体の市場へ変えよう」と力説していたっす。
ヽ(`Д´)ノ タテヨ コクミン!
加藤氏はもともと証券会社の歩合外交員として活動しており、
その頃から顧客の人望が厚かったのですが、
証券会社に対し、反感を持っていた医師・社長・政治家などの、
約800人の大口投資家を糾合し、
「誠備グループ」と言う名の仕手集団を組織したっす。
この誠備グループは、
当時、最強の仕手筋と注目され、
相場で人気を集めたっす。
仕手集団が仕手相場を作る基本的な流れとしては、
①まず、仕手集団の本尊が、タネ玉(仕込に使われる大量の株)を、安値で調達し
②出来高の少ない間に株価を高騰させ、
③最後に、高値で売り抜ける
というものっす。
(-з-)オヤクソクノ ババヌキデス
誠備グループが仕掛けた最も有名な仕手相場は、
宮地鉄工所の相場ですが、
この相場においては、なんと1年もたたないうちに、
200円台だった同社の株価が、2950円まで高騰したっす。
その後、加藤氏は、顧客の脱税幇助容疑により逮捕され、
誠備グループは崩壊しましたが、
現在においても、
加藤氏を本尊(仕手集団のトップ)とする仕手集団は、
ネット掲示板などでは「k筋」と呼ばれ、
彼が手がけようとしている銘柄は、
「加藤銘柄」「k氏銘柄」「マルk」などと
呼ばれているっす。
( ゚Д゚)イキテイタノカ ケンシロウ
次回は、投資顧問会社について、確認するっす。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。