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歯科医院の院内感染予防

月刊保団連の記事に興味深い特集があった。

(№1015より抜粋)


歯科診療所は特殊な環境下であるという認識が必要である。


歯科治療による発生するエアロゾル(微小粉塵)や唾液、血液複合物質が目に見えない状態で飛散している事実がある。


霧とは水であるのと同じように、唾液なども十分に室内に飛散する可能性はありえる。

他の科目に比べて非常に感染リスクの高い状況下だという事が言える。


ただし!誤解の無い様。

多くのクリニックでは空気清浄機や滅菌対策が十分にされ、安全な状態であるのは言うまでも無い。

では、対策はどうしたら良いのか?



■エアロゾルの対策


削った時に生じる微小粉塵はその場で回収。

それがデンパックス(口腔外バキューム)である。


点数にも加算されている、歯科外来環境加算の主たる要因である。


これは、当たり前の事ではないか??

と言われると思うが、まさにその通り。


しかし、きちんとやっていないと、飛散し感染リスクが高くなるという

スタッフさんへの指導にも熱を入れることができる根拠にもなりえる。


■エアタービンの殺菌


うちは殺菌しているから。

と、思っていたが、重要なことに気がついた。


「どれだけ汚染されているか」を知らずに、殺菌を語れない。


業者さんに言われるがままに殺菌などをしているが・・

汚染具合に合わせて殺菌しているのだろうか?

と、疑問が生じる。



この記事にはこの「どれだけ汚染され、どれだけ殺菌出来ているか」

が、記載されていた。


どうやら。


無水エタノールでの殺菌を利用した場合は消毒後の検出菌は見つからなかった。


高温オイル(100℃ 4分間)での消毒では、切削人数によって変化が見られた。

おおよそ10名を超えると、菌が検出された。

人数によって対策が必要だと言える。



■最終的な対策


最終的にはEOガス滅菌を行う。

また、エアタービンを1回使用ごとに滅菌してパックしている。


タービンヘッドには逆流防止装置が付いていることもあるので、

内部からの菌の検出率は35.7%であった。


大切なことは。


内部洗浄をこまめに行い。

そのあとに、高圧滅菌やガス滅菌を行う。


ということである。




飲食店や食品加工業者から感染患者が現れた場合は問題になる。

腹痛などの菌が分かりやすく感染するから問題視されやすい。



これは恐ろしいことである。

要するに・・



感染源の特定



は、今後、どのような状況でも行われていく風潮になる。


今までのように食中毒だけで感染源の特定が話題になるのではなく、

インフルエンザのように、風邪に関しても感染源の特定が話題になる。


感染源の特定でクリニックがあげられた時は・・・


その経済的ダメージは計り知れない。


大きな食の企業がつぶれるくらいだから・・・。


リスクマネジメントは、非常に侮れないと私は思う。

「たぶん大丈夫」よりも「これで大丈夫」に意識を変更する事も

ドクターである以上に経営者である手腕を発揮する必要があると私は思う。