「三日坊主」 という言葉がありますよね。
長続きしない人のことですが、「三日」 は分かるとしても
なぜ 「坊主」 なのかわかりますか?
こんばんは、石井です。
最近、冒頭で問題を出すことが多い気がしますが (笑)、
今回の回答は次のようになります。
お坊さんの修業というのは朝早くからのお勤めに始まり、
規則正しい生活を送らねばならず、また食事も粗食です。
つい、衝動的に頭を丸めて坊主を志した人でも
その実態に触れると並大抵の心構えでは
とても長続きしません。
こういう人は三日も立たないうちにねをあげて
俗界にもどってしまうのが常です。
ということで、長続きしない人のことを 「三日坊主」
という言葉が生まれたそうです。
ためになりましたね (笑)。
ところで、もしあなたが 「何かを習慣にする」 ことを
マスターできれば ・・・
それは恐ろしい力を手に入れたことになります。
例えば、ダイエットでは一日たった 10 g やせる方法でも
習慣にできたら、1 年後には 3.6 kg スリムになります。
3 年継続できたら 10 kg 以上スリムになる計算です。
1,000 時間勉強すればマスターできるといわれる
語学でも、中学 1年生のときから毎日たった15 分間の
勉強を続けているだけで、あなたは23歳で英語が
ペラペラだったはずです。
自然界ではポタッ、ポタッという鍾乳洞のしずく一滴一滴が
何万年もかけて壮大な鍾乳石・石筍を作り出します。
沖縄県玉泉洞の鍾乳石と石筍
( Wikipedia より )
もしあなたが何かをマスターしようとして
修得できないとしたらその理由は次の 2つです。
・ 修得するやり方を知らない(or 間違っている)
・ 続かない
(ここでは2番目の習慣の話をしますね)
続けようと思ってもどうしても三日坊主になってしまう、
ということも多いでしょう。
それはあなたが正常だからです (笑)。
どういうことかというと、変化するのは危険だと
遺伝子に組み込まれているからです。
詳しく説明しますね。
私たちは日々、同じ生活を送っています。
・ 朝、起きる → カーテンを開ける → 顔を洗う
・ 7:00に家を出る → 電車の2両目に乗る → 8:15に会社に着く
・ 昼食に弁当を食べる → 食べ終わったら昼寝をする
etc.
少しの違いはありますが毎日毎日、同じことを
繰り返しています。
もしその様子を月曜日・火曜日・水曜日・・・と
ビデオ撮影していたらどうでしょう。
どれが何曜日かすぐには分からないくらい
同じようなパターンを行動をとっているのでは
ないでしょうか。
人間は太古の昔からそうです。
毎日毎日同じことを繰り返すことにより
生き延びてきました。
鳥の群れは先頭のリーダーが向きを変えれば
皆一斉にそちらへ行きます。
同じ行動をとることが安全だと
知っているからです。
もし、ある日あなたが家の中にいて、ふと
外を見ると大勢の人たちが一斉に同じ方向へ
走っているのが見えたらたらどうしますか?
何はともあれ急いで外に出て同じ方向へ行かないと
と思うのではないでしょうか (笑)。
また、スクランブル交差点で青信号になっても
誰一人渡ろうとしなかったらあなたは
どうするでしょう?
とりあえず自分も渡るのをちゅうちょしますよね。
周囲と同じことをするのが安全だと
本能に刻みこまれているからです。
ところで私たちの頭には次の 3つの脳が詰まっています。
・ ハ虫類脳
・ ほ乳類脳
・ 人間脳
です。
人間脳は理性的です。
例えば、「明日から禁煙しよう」
などと決意します。
ハ虫類脳は本能的です。
人間脳がそう思ったとたんに、
「今まで健康だったし大丈夫だよ」
などと言い出します。
感情的なほ乳類脳は、
「やっぱり面倒くさいよ。やめようよ。」
とか言います。
ハ虫類脳 ・ほ乳類脳の言葉は強力です。
なぜなら潜在意識から発せられるからです。
私たちは習慣を手に入れるときには
何とか彼らを手なずけていかないといけません。
習慣をはじめて続かなくなりそうなときには
心の声に耳を傾けてみましょう。
ハ虫類脳 ・ほ乳類脳が好き勝手なことを
言っているはずです。
それに負けないように人間脳はがんばらないと
いけません。
まさに習慣作りは動物から人間への
進化を体現しているようなものです。
妖怪人間だったら、
「早く人間になりたーい!」
と叫ぶ場面かもしれません (笑)。
習慣作りで嫌になってしまうのは本能の
働きで仕方ないことを覚えておきましょう。
でもがんばって習慣を一日一日と続けることによって
どんどん楽になっていくことは 以前 お話したとおりです。
一緒にがんばりましょう。