「脚が長いよねー」
小さい頃、おばは私に会うたびに
そう言っていました。
他に私の脚の長さのことを言う人は誰も
いなかったので、私は当然のごとく自分の脚が
長いと思っていました。
でも中学か高校くらいの分別がつく年頃になると
「そんなことは全然ない、どう見ても人並み以下」 (笑)
ということが分かるようになりました。
思い込みってあるんですね。
このような 「実際はそうではないのに
そう思い込んでしまっていること」 を
「神話」 と言います。
この例では良い思い込みだったからまだ
よかったのですが、悪い神話もたくさん
あります。
例えば、
多くの人がかわいいと思う容姿をもっているのに
小さい頃から友だちに 「ブス!」 とからかわれ
続けていたので、自分を醜いと思いこんでしまった
女の子。
この子の神話は 「私はかわいくない」 です。
普通以上の賢さをもっているのに、家族からしょっちゅう
「バカだね、お前は!」 と言われていたため、
自分のことを能なしだと思い込んでいる男の子。
この子の神話は 「自分はバカだ」 です。
こうなってくると深刻ですよね。
こんばんは、石井です。
今日は資産を構築するお話、
- あなたのお金に関する神話 -
です。
あなたが持っているお金に対する神話は
一体何でしょうか?
私たちの脳は神話に沿って考えるような
くせがあります。
多くの人は物語に沿って記憶するのがとても好きだし、
物語だと簡単に記憶することができるのです。
私たちは子どものころからさまざま物語を聞かされており、
作者が伝えたいことを読み取るということを
ずっと続けてきています。
舌切りすずめ、もも太郎、花咲かじいさん・・・
悪いことをしてはいけないといっても小さい子は
理解できませんが、物語だと無意識のうちに
その内容のメッセージを解釈し記憶する
ことができるのです。
誰でも自分自身の物語(神話)を持っており
あなたにもあるはずです。
繰り返し耳にした会話、出来事、教えられたこと
などに影響され、お金に関しての思考パターンが
構築されているのです。
何回も繰り返し繰り返し同じことを見聞きしていると、
脳はそれを記憶するだけではなくその思考パターンに
沿った考え方をするようになります。
例えば 「人をいじめたらお金がもらえる」 ということを
5歳から10歳までずっと聞き続けていたとすると、
そのような思考パターンが構築されてしまい、
大人になってからもそれが身に染み込んでしまいます。
これから資産を築いていくにあたり、自分自身の
お金に関する神話を見つけ出すことが必要と
なります。
マイナスの思い込みがあるとどうしても
資産を構築することができないからです。
さて、あなたは一体どういう神話を
もっているのでしょうか。
お金に関して、親、先生、友だち、周囲の人から
目にしたり耳にしたりしてきたこと、経験してきたこと
があり、メッセージとなっている出来事があるはず
なのです。
子どものころから繰り返し受けている
一定のパターンが誰にでもあります。
何気ない日常会話やメッセージから感じてきたこと、
考えてきたこと、印象を受けたことから何らかの
影響が生まれています。
ここではそれらを書き出すエクササイズを
しましょう。
(紙とペンを用意してください)
(例) 6歳のころ父がこう言っていた、両親がケンカしていた、
母が喜んでいた、自分はこう感じた、このようなことを
するようになった等、思いだすこと全てを書き出していきます。
私のブログでは頻繁にエクササイズがでてきますが、
興味のある内容に関しては必ずやってみてくださいね。
あなたが得る知識というのは大抵のことは
「どこかで似たようなことを聞いたことがある」
というのがほとんどのはずです。
ところが、知っていることとやっていることとでは
大きな違があります。
やらないと全く意味がないし、やり続けることで
変化が訪れます。
もしタイマーがあればぜひセットして
時間を計りながらやってみてください。
【エクササイズ】 - 自分の神話を知る (1) -
あなたは子どもの頃からお金に関して、
何を見てきましたか?
何を感じてきましたか?
何を考えてきたのでしょうか?
両親はどのようなことを自分に見せてきましたか?
どんなことを聞かせてきたのでしょうか?
どんなメッセージを送ってきていましたか?
これらを思い出せる限り思い出して
書き出してください。
(制限時間10分)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
書けましたか。
では次です。
【エクササイズ】 - 自分の神話を知る (2) -
過去のストーリーはどうだったでしょうか。?
どう感じましたか?
何を思い出したでしょうか?
あなたのお金に関するイメージがどんなものであるか
分かりましたか?
書き出してみてください。
(制限時間5分)
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
現在のあなたの経済状況と幼少期からの
お金に関する神話を比べてみる必要があります。
ほぼ8割の人は幼少期からの物語に沿った
経済状況になっています。
神話どおりに生きているといえます。
「お金がない」 というストーリーを聞かされ続けると、
つね普段そのような方向に沿った考え方になります。
そしていろいろな場面に出会い、話を聞いても
その考え方に沿った内容が優先的に頭に入ってくるので、
「やっぱりお金ってないんだ、得るのは難しいものなんだ」
という思考がさらに強化されていきます。
一方、「お金がある」 という話を聞かされ続けると、
折に触れてお金に関するチャンスを見つける
人生となります。
「あっ、こんなところでもこういうふうにお金が
得られるんだ」
そしてますますお金を得ていく思考回路が
強化されていくのです。