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世界をドラマチックに理解したくなる10の本能を抑え、事実(データ)に基づき、世界を正しく見る方法・姿勢ーファクトフルネスーについて教えてくれる。
世界の基本的な事実に関する13のクイズに対して、その筋の専門家でさえ、いかに誤った回答をするか。
その原因は世界をドラマチックに捉えてしまう10の本能にあるという。
ドラマチックすぎる本能によりどのような誤解をしてしまうか、それらの本能を抑えるにはどうしたらよいか、豊富な経験や実例を踏まえ、平易な文章で説明してくれる。
〈ドラマチック過ぎる10の本能を抑制するには〉
① 分断本能
「世界は分断されている」という思い込み
→対局の人だけでなく大半の人がどこにいるか探そう。
②ネガティブ本能
「世界はどんどん悪くなっている」という思い込み
→悪いニュースの方が広がりやすいと覚えておこう。
③直線本能
「世界の人口はひたすら増え続ける」という思い込み
→なんでもかんでも、直線のグラフを当てはめないようにしよう。
④恐怖本能
危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込み
→リスク(危険度×頻度)を正しく計算しよう。
⑤過大視本能
「目の前の数字がいちばん重要だ」という思い込み
→目の前の数字は、他の数字と比較しよう。
⑥パターン化本能
「ひとつの例がすべてに当てはまる」という思い込み
→同じ集団にある違い、違う集団にある共通項を探そう。
⑦宿命本能
「すべてはあらかじめ決まっている」という思い込み
→ゆっくりでも変化していることに目を向けよう。
⑧単純化本能
「世界はひとつの切り口で理解できる」という思い込み
→ひとつの知識がすべてに応用できないことを覚えておこう。
⑨犯人捜し本能
「誰かを責めれば物事は解決する」という思い込み
→犯人ではなく原因を、ヒーローではなく仕組みに目を向けよう。
⑩焦り本能
「いますぐ手を打たないと大変なことになる」という思い込み
→即決すべきことはめったになく、小さな一歩を重ねよう。
余命1年未満と宣告されたハンス・ロスリングが残りの命と魂を捧げた渾身の書。あとがきにその過程にも少し触れられていて、その熱意や生き方に心打たれる。
