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☆☆☆☆★
ベルリンの壁が崩壊し、東西冷戦が終結した後も、チェチェン紛争、湾岸戦争、旧ユーゴスラビア内戦、アメリカの同時多発テロ、アフガニスタン・イラク両国への米軍の攻撃など、「戦争の世紀」となっている現代をどう読み解くか。
1832年に刊行されたクラウゼヴィッツの『戦争論』のポイントは「戦争は政治の延長である」というテーゼにあるとのこと。
佐藤氏いわく「「核兵器がつくられて以来、クラウゼヴィッツは無効になった」「核兵器は人類を滅亡させるところへ行きつくから、もう大国間の戦争はなくなった」というのが、ついこの間までの常識でした。しかし、どうやら人類には、核を封印しながら、適宜、戦争をするという文化が新たに生まれてきているのではないでしょうか。」クラウゼヴィッツのテーゼのとおり、「ベルリンの壁崩壊から四半世紀が経ち、戦争と政治の境界線が再びファジーになってい」るとしている。
中国・北朝鮮・アメリカ・ロシアと日本との外交、「イスラム国」、欧州の危機等の問題について、池上・佐藤両氏の知識・経験に基づき、わかりやすく解説されている。
本書により、国際情勢を読み解くには、歴史・民族・宗教についての知識が重要であることも再認識させられる。