上部フィルターは酸素をたくさん取り込み,
ろ過能力としては高いですし,
価格も水槽とセットで安かったりしますよね.
無給油ポンプなので本来はメンテナンスフリーなんですが,
使用環境によってはメンテナンスが大切です.
たまにポンプから異音がすることもありますね.
また,ポンプ接続のインペラー部は時々掃除してやると
ポンプへの負荷も軽減できてポンプの寿命UPにつながります.
うちのウパ水槽の上部フィルターのポンプが
「キュルキュル」と異音を立てるようになったので
分解清掃を行いました.
せっかくなので手順を撮影しました.
【用意するもの】
■+ドライバー
■エアーダスター(無くてもOK)
■潤滑剤:KURE CRC 5-56(上級篇で使用します)
【初級篇】
まずはインペラー部の掃除です.
排水パイプに繋がる部分のネジを外します.
昔のタイプはネジがなかったんですが,
最近のはネジがついています.
ネジをはずととカパっととれインペラの羽が見えます.
ここにゴミが付いていないか,何か絡まっていないか
よくチェックして洗います.
「カタカタ」と異音がしていたりする場合や,
流量が低下している場合はこれで回復することが多いです.
【中級篇】
さらにポンプ本体の掃除を行います.
「キュルキュルと音がする場合は
ここにホコリが溜まっていたり,
モーター軸がこすれている場合があります.
ポンプ本体もカバーがついていますので
カバー下のネジを2箇所外します.
昔のタイプはネジが4本あったのですが,
最近のタイプはネジが2本になっています.
カバーを外すと
モーターとモーターに繋がる羽が見えます.
羽にはホコリがたっぷり付いていますので
エアダスターを使ったり,
思いっきり息を吹きかけてホコリを飛ばします.
もちろん綿棒等で拭き取っても良いですが,
水が垂れると故障の原因になりますので
注意しながら行います.
【上級篇】
ここからは十分注意しながら行って下さい.
破損の原因にもなります.
スペアで新しいポンプを用意しておいた方がいいかも!?
さきほどのポンプ本体の下のパイプ上部にあるネジを外します.
ネジを外したら,下のパイプを引き抜きます.
ポンプ本体に繋がる軸へインペラーの軸が繋がっています.
インペラー側の軸にはゴムが付いています.
古いものやしばらく使用していなかったものを使用すると
このゴム部分が劣化していますので
引き抜いたときに割れる可能性があります.
もし初中級篇を行い,
「カタカタ」と音がしていた場合は
既にこのゴム部分が破損してしまっている場合があります.
破損していなくともゴムなので伸びきってしまい、
インペラーの軸が浮いてインペラーカバーに干渉して
音がしていることが多々あります。
破損や劣化(のび)が認められたときは
ポンプの種類に交換ゴムが販売されていますので交換をしてみてください。
ポンプの種類やサイズごとに型番が違うので十分に気を付けてください。
ニッソー以外のコトブキやジェックスでも販売していますので
各メーカーごとに対応を確認してみてください。
いずれも数百円で済むのでポンプを変える必要がなくなりますよ!!
本体から外れたらインペラーの羽を引き抜きます.
先ほどのゴム部分がついているので
完全には抜けませんが,問題なしです.
異常がない場合は
敢えて取る必要もありません(破損するキケンもあるため).
インペラーの羽部分は先ほど綺麗にしたので,
今度は軸の部分を掃除します.
この軸にはウィローモスや糸状のゴミなどが
絡まっている場合もありますので丁寧に取り除きます.
清掃後は元に戻しますが
ポンプ本体の軸にインペラーの軸が
しっかりとはまっているか確認して下さい.
羽が浮いていたり上手く回らないとはまっていません.
また羽が浮いているとインペラーカバーが閉まりません.
せっかくここまで綺麗にしたので
潤滑剤を使用します.
ポンプ本体の軸の部分にシュッと一吹き.
手でポンプの羽を数回,回してして馴染ませます.
ちなみにインペラーの軸にはゼッタイに付けないで下さい.
ポンプカバーより上の軸だけです.
水槽内に潤滑油が混入してしまいます.
あとは元通り組み立てて動作確認します.
異音がしたり,水が汲み上がらない場合は,
もう一度ポンプの軸とインペラーの軸が
完全にはまっているか確認してください.
!!!注意!!!
ここで記載している内容につきましては
一切の責任を負いません.
必ず自己責任で行って下さい.