Volcán de Acatenango (アカテナンゴ火山) | 秀のブログ

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「Tres Esperanzas」

グアテマラには火山がたくさんあって


家から見える火山が2つあります。



ひとつは活火山のフエゴ火山で


もうひとつのその近くにある


アカテナンゴ火山(不活火山)


に登ってきました。





夜から出発して


朝日を見ようというツアーです。



食糧を準備して


意気揚々と出かけました。



ここで登るための書類を書きます。


入山料は25ケツァル=365円。


夜中なのにたくさんの人がいます。



アカテナンゴ火山はその高さが


3976mあります。



日本の富士山より高い。



富士山には車で五号目までしか


登ったことないです。


俺、大丈夫なん?




登りは体力があるので


ホイホイと登っていき


何箇所かある休憩所を通り



先が見えない状態だったのですが


けっこう登っただろうと思いきや


ここで半分だと言われました。



既に空気が薄くて寒い。


息があがる。


家族で参加した8人パーティーは


半分の地点で2人具合が悪くなり


その付き添いで2


4人の人が途中で下山することになりました。



ここで半分。


少し不安だけどまだ大丈夫だし


頂上目指して行くしかないでしょ。



下山組との別れを惜しみ


残りの4人で登り続けることに。




山の下を見ると街明かりが


とても小さくなっていて



上を見ると満点の星空ですよ。


オリオン座が見えていて


その中にいくつもの星があるなんて


見たことがなかった。


しかもあれは薄雲じゃない。


天の川ですよ。


ほんとにまるでプラネタリウムです。



上ばかり見ていて


転倒しそうになりながらも


ひたすら登り続けます。




登山道なんて整備されたものではなくて


ただの砂利だらけの斜面です。


かなり険しいです。



履いている靴は登山靴ではなく


ニューバランス547です。


インソールのオーソティクスに小石が入ると


とっても痛いんですよ。



何度も靴の小石を払いのけ


息も絶え絶え


なんとか頂上に辿り着きました。




とっても疲れた。


そしてめっちゃ寒い。


何度だろう?


余裕で氷点下でしょうね。


手足の指先の感覚が無いです。


iPhoneを持つのがやっとで


カメラが撮りにくい。


ボタンを押せない。



でもフエゴ火山は撮らないと!



以前に住んでいたペンション田代から


マグマが噴火しているのを


とても遠くから見ていたことがあります。


その時は山頂が少し赤いなぁ、


ぐらいだったのが


今回は近くに見ることができました。




音もけっこうデカい。


ドカーン!と鳴るんですよ。


20分おきぐらいに吹いてます。


そのたびに歓声が。


地球の脈動ってすごい。



動画はマグマが流れる様子です。



そして極寒の中、じっと朝日を待ちます。


真っ暗闇からだんだん明るみが出てきて





ついに朝日が昇ってきました。


とても綺麗。



でも寒くて耐えられない。



写真をたくさん撮りたいんだけど


指がほんとに動かなくて。


そんな中で撮れた写真を。





いつも思うことなんですが


写真に収めると


とてもショボくなります。


本当はもっと綺麗なのに。



登頂した人だけが見れる景色は


そのしんどい思いをして


登りきったご褒美なんだと思います。




さて帰り道。


疲れのピークはとっくに過ぎて


足が言うことを聞きません。



何度も足を滑らせて


転倒してしまいました。





家族の人に迷惑ばかりかけて


助けられながらの下山でした。



52歳の体力の限界を痛感しました。


もう歩けない


本当にそう思うところまでの


疲労感がありました。



帰宅して


家の階段が上がれない。



しばらくもう山登りはしたくないです。


でも行って良かった。


何事も経験することが大切ですね。