人の服装、人の言動、人の性格。



少し離れた所から見て笑って茶化した。



そんな自分を棚に上げ褒めて悪くないと、



甘やかすことに少しも疑いはなかった。



自分も誰かからそう思われてる。



実感がないうちは何だって強く攻めてた。



気持ちが弱くなった途端味方もいなくなる。



そんな世界で生きてたんだ。



離れる勇気は持ってもいいけど、



旅の支度はしてはいけないなんて矛盾。



今の僕には理由がわからない。



嘘の中に真実を紛らわすより、



真実の中に嘘を紛らわすことの方が信じてもらえるように。







後ろめたい気持ちはない。



だけど前向きな言葉もない。



ただここが居心地いいと思わない。



何もない自分が嫌になる。



願うのは現実味のない妄想の世界。



全てが都合良くいけばいいと、



楽な方ばかりを夢見てる。



努力は惜しむほどしていない。



全ては当たり前にやってるだけ。



理想が高いとか低いとかの問題じゃない。



満足がいくかいかないかの話。



こんな僕の今の気持ち次第では、



きっと時間の無駄使いをしてるんだろう。



どこが正解なのかわからないけれど、



昔よりも更に迷い込んだという感覚はある。



足元を照らす光はない。



誰も案内なんてしない。



本当は誰かに聞きたいのかもしれない。



夢って本当に叶うのかって。



甘えた言葉ばかり並べてしまうよ。







空を見上げた。



冬の空を見上げた。



星は輝いて見えた。



それでも僕は寒さをしのいで見つめた。



もう吸い込まれたかもしれない。



もう後には戻れないのかもしれない。



僕は僕を失いかけていた。



もう少し夢を見ていた気がしたのに。