甘デジの変貌(8)
さあ、やっと本論に入れそうな感じになってきましたよ。
前回記事の「2008年以降の傾向」を再掲しておきます。
2008年以降の傾向
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
(C) 潜伏確変の定着
(D) 大当たり差球の減少
(E) 確変・時短継続率の上昇
(F) 条件により出玉期待値が変化するタイプの増加
(G) ゲージのきつい機種の増加
今回は(C)潜伏確変の定着、からです。
一応、最初にお断りしておきますが、ここでいう潜伏確変は、電動チューリップが作動せず、演出上でも確変を告知しない状態を意味します。従って、画面上では時短と区別がつかないけれど電チューは次回大当たりまで続くタイプや、電チューは作動していないけれど演出で確変がはっきりわかるタイプは含みません。
潜伏確変の定着
潜伏確変自体はもっと前からありましたね。
典型的だったのは、タイヨーエレックの超神の剣とか。
甘デジだけど潜伏確変ありで、しかも確変中の大当たり確率が1/30以下という凶悪スペックでした。
潜確状態を拾っても単発を引いたら負け濃厚。
ヒット機種をみても、歌姫伝説(中森明菜)、萌えよ剣などに潜確が装備されていました。
その他、2007年の登場機種でいうと、プロゴルファー猿、ピンクレディー2、義経物語、侍ジャイアンツ、カイジ、海百景、マスクなどに潜確がありました。
なんだ、2007年以前にもいっぱいあるんじゃないのと言われそうですけど、2008年から後は様変わりしているんですよね。
2008年以降に変わったと言う理由は、3つあります。
すなわち、1.潜確を装備した機種を出すメーカーの増加、2.潜確に入る割合の上昇、3.潜確を疑わせる演出の増加、です。
この中でも特に3の点が決定的に変わりました。
甘デジで言えば、2007年の時点で大々的に潜確を装備していたのは大一商会とタイヨーエレックくらいでした。
潜確と言えば高尾、サンセイ、ニューギンなどが頭に浮かぶかもしれませんけど、当時のこれらのメーカーには潜確のない機種もありましたし、潜確に突入しやすい機種が限定的でした。
例えばプラチナV、ネオエキサイトジャック、侍ジャイアンツなど、あやしい機種を特定しやすく、主流の機種とは区別することができたとも言えるでしょう。
1.潜確を装備した機種を出すメーカーの増加
2008年(実際には2007年後半とすべきかもしれませんが)から、潜確を装備する甘デジが大幅に増加しました。
ざっと見て、半数くらいの機種に潜確がついたのでないでしょうか。
高尾のななみのようにST機でも潜確のある機種も登場しました。
小当たり装備で2R潜確の判別が難しい機種も多くなりました。
こうなるに至った背景には、大一(歌姫伝説)、タイヨーエレック(萌えよ剣ほか)、高尾(カイジ)などの潜確機種の稼動状況の良さがあったのでしょう。また、ミドル~MAXでのニューギンの成功もあったでしょう。
メーカーでいうと、大一、ニューギン、タイヨーエレック、高尾、西陣、アビリット、サンセイ、平和、豊丸、奥村、マルホン、竹屋、京楽など、大半のメーカーの機種に潜確がついて、知識がない人には区別不能となりました。
2.潜確に入る割合の上昇
例えば2007年の機種では、ほしのあきにも潜確があったのですが、そうと認識したお客は非常に少なかったでしょう。時短が終わったときに内部的に確変になっている場合が稀にあっただけですからね。
また、タイヨーエレックの機種の電サポなし確変の多さは結構なものだったのですけど、演出的に見分けがつき、あまり嫌味でなかったためかお客の拒否反応はほとんど無さそうでした。
これに対し、2008年以降は、小当たり、2R通常などによって積極的に確変を隠すようになりました。
見た目において潜確を思わせる状態が多発するようになりましたね。
また、潜確に入る割合自体も高くなりました。
特別図柄を2系統備えたタイプが増えましたからね。
特図ごとにラウンド振分の割合を変え、電チュー側に比べてヘソ側の2R比率を高めるようにした機種が多くなっています。
加えて、潜確中の大当たり確率が通常時の10倍未満とされることも増えたので、潜確滞在が長くなりました。
潜確でもなかなか当りにくくて判別は一層困難になりました。
当りにくい上に通常と区別がつかないのですから、投資金額も増えますよね。
2008年の問題作としては、アビリットの必勝銀閣寺物語もありました。
これは前年のバックドラフトで試みたスペックをさらに先鋭化したものでした。
銀閣寺から読み取れる重要なのは、潜確が増えると、スペックの実態が把握しづらくなるという点です。
一発引けば6000~10000個出る甘デジ、みたいに錯覚させていましたけど、一発引いて11連荘するには1/199を当てないといけませんから、そもそも甘デジじゃありませんね。
打てばわかることでしたが、11連させても6000個得るのは至難の業でした。
ボーダーという概念も、内部状態と釘調整の両方を把握していないと意味がなくなりましたから、非常にお店に有利な仕様だったと言えます。
潜確を突き詰めると、パチンコが何なのかすらわからないままに打つお客のための機械となるのでしょう。
3.潜確を疑わせる演出の増加
ニューギンが、「いい波が~」「いいことあるかも?」などの演出を盛り込んだ機種でヒットを重ねたのがこの頃でした。
ニューギンに負けじと無根拠演出を多発させるようにしたのが西陣。
春夏秋冬の演出の様変わりは記憶に新しいところです。
そよたんが「ひょっとして?」とか言う頻度が上がると潜確?などと勘違いしている人もいるでしょう。
いや、本気で。
内部の仕組みを理解していない人は、チャンスアップ演出=大当たり確率アップだと考えることが多いです。
チャンスアップや煽り演出が続くと、それだけでやる気になっちゃうんですよね。
初めて打ったときの私がそうでしたw
歌姫伝説のプレート演出にでてくるちび菜の種類に一喜一憂していましたよ。
当時はまだパチンコの仕組みを理解していませんでしたから。
潜確に取り組んでいた大一は、プロゴルファー猿以降、作を重ねるごとに評判を落とすような状態で、アイスエイジ~アイドルコレクションでどん底まで落ちました。
そして、わかりにくい演出と極端なスペックの組み合わせを放棄しましたね。
大一の失敗とニューギンの成功が、その後のパチンコの流れを方向付けたのかもしれません。
つまり、演出で煽るのことがとても大切であり、単に内部状態がわからないままにお客を放置するのではなく、積極的に誤解させる必要がある、ということだったと思います。
潜伏確変が残したもの
まとめると、潜伏確変の定着は、煽り演出に釣られてやる気になるタイプの人に、誤解させながらより多くの投資を引き出すことを目的としていたと考えられます。
当たり前といえば当たり前の結論ですが、2007年以前の機種との大きな違いがここです。
お客にわからないようにする、ではなく、お客に勘違いさせる、ということなのです。
こうして、お店に利益を残しやすくする仕様がわっと広まりました。
問題がひとつあります。
お客の所持金額・可処分所得は変わらない、ということです。
投資金額が増えるということは、すなわち、当りが重くなるのと同じことです。
以前に打っていた1/100と、今打っている1/100では投資金額=重さが違う。
スペックでは見抜けないように仕組まれた「辛デジ」も、お客の経済状態まで変えることはできませんから、甘デジの手軽さを損ない、ひいては手軽なパチンコを好むお客のパチンコ離れをもたらすはずです。
実際、そういう傾向がありますよね。
そんなわけで、潜伏確変の話は終了。
次は同じくスペックの話ですが、大当たりで得られる球数の問題を考えてみます。
(つづく)
前回記事の「2008年以降の傾向」を再掲しておきます。
2008年以降の傾向
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
(C) 潜伏確変の定着
(D) 大当たり差球の減少
(E) 確変・時短継続率の上昇
(F) 条件により出玉期待値が変化するタイプの増加
(G) ゲージのきつい機種の増加
今回は(C)潜伏確変の定着、からです。
一応、最初にお断りしておきますが、ここでいう潜伏確変は、電動チューリップが作動せず、演出上でも確変を告知しない状態を意味します。従って、画面上では時短と区別がつかないけれど電チューは次回大当たりまで続くタイプや、電チューは作動していないけれど演出で確変がはっきりわかるタイプは含みません。
潜伏確変の定着
潜伏確変自体はもっと前からありましたね。
典型的だったのは、タイヨーエレックの超神の剣とか。
甘デジだけど潜伏確変ありで、しかも確変中の大当たり確率が1/30以下という凶悪スペックでした。
潜確状態を拾っても単発を引いたら負け濃厚。
ヒット機種をみても、歌姫伝説(中森明菜)、萌えよ剣などに潜確が装備されていました。
その他、2007年の登場機種でいうと、プロゴルファー猿、ピンクレディー2、義経物語、侍ジャイアンツ、カイジ、海百景、マスクなどに潜確がありました。
なんだ、2007年以前にもいっぱいあるんじゃないのと言われそうですけど、2008年から後は様変わりしているんですよね。
2008年以降に変わったと言う理由は、3つあります。
すなわち、1.潜確を装備した機種を出すメーカーの増加、2.潜確に入る割合の上昇、3.潜確を疑わせる演出の増加、です。
この中でも特に3の点が決定的に変わりました。
甘デジで言えば、2007年の時点で大々的に潜確を装備していたのは大一商会とタイヨーエレックくらいでした。
潜確と言えば高尾、サンセイ、ニューギンなどが頭に浮かぶかもしれませんけど、当時のこれらのメーカーには潜確のない機種もありましたし、潜確に突入しやすい機種が限定的でした。
例えばプラチナV、ネオエキサイトジャック、侍ジャイアンツなど、あやしい機種を特定しやすく、主流の機種とは区別することができたとも言えるでしょう。
1.潜確を装備した機種を出すメーカーの増加
2008年(実際には2007年後半とすべきかもしれませんが)から、潜確を装備する甘デジが大幅に増加しました。
ざっと見て、半数くらいの機種に潜確がついたのでないでしょうか。
高尾のななみのようにST機でも潜確のある機種も登場しました。
小当たり装備で2R潜確の判別が難しい機種も多くなりました。
こうなるに至った背景には、大一(歌姫伝説)、タイヨーエレック(萌えよ剣ほか)、高尾(カイジ)などの潜確機種の稼動状況の良さがあったのでしょう。また、ミドル~MAXでのニューギンの成功もあったでしょう。
メーカーでいうと、大一、ニューギン、タイヨーエレック、高尾、西陣、アビリット、サンセイ、平和、豊丸、奥村、マルホン、竹屋、京楽など、大半のメーカーの機種に潜確がついて、知識がない人には区別不能となりました。
2.潜確に入る割合の上昇
例えば2007年の機種では、ほしのあきにも潜確があったのですが、そうと認識したお客は非常に少なかったでしょう。時短が終わったときに内部的に確変になっている場合が稀にあっただけですからね。
また、タイヨーエレックの機種の電サポなし確変の多さは結構なものだったのですけど、演出的に見分けがつき、あまり嫌味でなかったためかお客の拒否反応はほとんど無さそうでした。
これに対し、2008年以降は、小当たり、2R通常などによって積極的に確変を隠すようになりました。
見た目において潜確を思わせる状態が多発するようになりましたね。
また、潜確に入る割合自体も高くなりました。
特別図柄を2系統備えたタイプが増えましたからね。
特図ごとにラウンド振分の割合を変え、電チュー側に比べてヘソ側の2R比率を高めるようにした機種が多くなっています。
加えて、潜確中の大当たり確率が通常時の10倍未満とされることも増えたので、潜確滞在が長くなりました。
潜確でもなかなか当りにくくて判別は一層困難になりました。
当りにくい上に通常と区別がつかないのですから、投資金額も増えますよね。
2008年の問題作としては、アビリットの必勝銀閣寺物語もありました。
これは前年のバックドラフトで試みたスペックをさらに先鋭化したものでした。
銀閣寺から読み取れる重要なのは、潜確が増えると、スペックの実態が把握しづらくなるという点です。
一発引けば6000~10000個出る甘デジ、みたいに錯覚させていましたけど、一発引いて11連荘するには1/199を当てないといけませんから、そもそも甘デジじゃありませんね。
打てばわかることでしたが、11連させても6000個得るのは至難の業でした。
ボーダーという概念も、内部状態と釘調整の両方を把握していないと意味がなくなりましたから、非常にお店に有利な仕様だったと言えます。
潜確を突き詰めると、パチンコが何なのかすらわからないままに打つお客のための機械となるのでしょう。
3.潜確を疑わせる演出の増加
ニューギンが、「いい波が~」「いいことあるかも?」などの演出を盛り込んだ機種でヒットを重ねたのがこの頃でした。
ニューギンに負けじと無根拠演出を多発させるようにしたのが西陣。
春夏秋冬の演出の様変わりは記憶に新しいところです。
そよたんが「ひょっとして?」とか言う頻度が上がると潜確?などと勘違いしている人もいるでしょう。
いや、本気で。
内部の仕組みを理解していない人は、チャンスアップ演出=大当たり確率アップだと考えることが多いです。
チャンスアップや煽り演出が続くと、それだけでやる気になっちゃうんですよね。
初めて打ったときの私がそうでしたw
歌姫伝説のプレート演出にでてくるちび菜の種類に一喜一憂していましたよ。
当時はまだパチンコの仕組みを理解していませんでしたから。
潜確に取り組んでいた大一は、プロゴルファー猿以降、作を重ねるごとに評判を落とすような状態で、アイスエイジ~アイドルコレクションでどん底まで落ちました。
そして、わかりにくい演出と極端なスペックの組み合わせを放棄しましたね。
大一の失敗とニューギンの成功が、その後のパチンコの流れを方向付けたのかもしれません。
つまり、演出で煽るのことがとても大切であり、単に内部状態がわからないままにお客を放置するのではなく、積極的に誤解させる必要がある、ということだったと思います。
潜伏確変が残したもの
まとめると、潜伏確変の定着は、煽り演出に釣られてやる気になるタイプの人に、誤解させながらより多くの投資を引き出すことを目的としていたと考えられます。
当たり前といえば当たり前の結論ですが、2007年以前の機種との大きな違いがここです。
お客にわからないようにする、ではなく、お客に勘違いさせる、ということなのです。
こうして、お店に利益を残しやすくする仕様がわっと広まりました。
問題がひとつあります。
お客の所持金額・可処分所得は変わらない、ということです。
投資金額が増えるということは、すなわち、当りが重くなるのと同じことです。
以前に打っていた1/100と、今打っている1/100では投資金額=重さが違う。
スペックでは見抜けないように仕組まれた「辛デジ」も、お客の経済状態まで変えることはできませんから、甘デジの手軽さを損ない、ひいては手軽なパチンコを好むお客のパチンコ離れをもたらすはずです。
実際、そういう傾向がありますよね。
そんなわけで、潜伏確変の話は終了。
次は同じくスペックの話ですが、大当たりで得られる球数の問題を考えてみます。
(つづく)
甘デジの変貌(7)
このシリーズにもラッキー7到来です。
長いですねw
さて、お店の状況を振り返ったところで、そろそろ台の話もしましょうか。
この間に甘デジの仕様の何が変わったのでしょうか。
2008年以降の傾向
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
(C) 潜伏確変の定着
(D) 大当たり差球の減少
(E) 確変・時短継続率の上昇
(F) 条件により出玉期待値が変化するタイプの増加
(G) ゲージのきつい機種の増加
いろいろ思いつくことを整理して、上記7項目にまとめてみました。
順を追っていきましょう。
まずは、演出がらみのポイントから。
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
これは、(B)演出の豪華化と密接なつながりがあるようにも見えますが、ちょっと異なる問題ですね。
要するに、液晶が大きくなり、可動役物があれこれ凝ったものになると、台の価格が高くなります。
実際の原価から言うと、液晶が大きくなったからと言って必ずしも高価になるわけではないはずですが、やっぱりパチンコ機は画面が大きくて派手な方が高くなっているでしょう。
役物も、複雑な動きをするようにしたり大掛かりにした方が価格をのせやすい。
役物の数が多いのも、売り物が増えて価格を吊り上げやすいのではないでしょうか。
また、いいアイディアならば、特許を取れば、若干ながら利益につなげることもできますね。
要するに、2008年以降(あるいは2007年以降)のド派手な大画面や凝った役物は、パチンコ機の付加価値を高めるために設けられたものと考えられます。
ただし、液晶はサイズと価格が比例するわけではありませんから、全面液晶が最も高価ということにはなりません。全面液晶の場合には凝った役物がありませんし、液晶の演出ソフトを入れ替えるだけで中身を変えられるのでむしろ安くなるはずです。
価格を吊り上げるには、ほどほどに大きな液晶と、その周辺で動きまくる可動役物が大事です。
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
これは、カッコ内の方が大きな意味をもっています。
すなわち、新しい演出が派手で見栄えがすることよりも、従来の機種が新機種よりも見劣りすることに意味があるのです。
より多く光り、より激しくめまぐるしく画面が変化し、より滑らかにアニメーションする。
より多くの擬似連が発生し、より多くの演出バリエーションがあり、より長く演出が続く。
とにかく量的に多くなる方向性というのが見て取れますよね。
この仮説は、虎柄だのレインボーだのの信頼度がだんだん低下していることからも補強されると思います。
そういう旧来の演出に代わる新しい派手な演出が盛り込まれていくわけです。
新演出が目新しくて面白いというよりも、むしろ旧来の演出の意味を喪失させることに重要な意味があるのです。これにより、新しい演出、新しいルールを取り入れて、古いものを陳腐化させていくのです。
私見をさらに重ねるならば、この方向性を追っていくと、単に激熱演出の信頼度を低下させたととられないようにするために面白くて派手な演出を盛り込み続ける必要があるので、メーカー自身の首を絞める恐れが大じゃないかと危惧します。
でも、とにかく今はそういう方向で動いていますね。
高価であっても差別化のために必要
この(A)(B)のポイントにより、旧来の機種を古めかしくて陳腐に見せるとともに、新しい機種を高価で売ることができるようになります。新機種の設置はお店にとって他店との差別化をもたらすのですが、その効果を強化したのですね。
ただし、パチンコ機は、派手で面白そうだからといって幾らでも高く売れるわけではありません。
お店がメーカー(販社)から買って、お店に設置して、お客が打ってお店が儲かってナンボのものです。
お店が儲かる仕掛け・裏づけが必要です。
次回は、パチンコ機がお店に利益を提供する部分について考えます。
(つづく)
長いですねw
さて、お店の状況を振り返ったところで、そろそろ台の話もしましょうか。
この間に甘デジの仕様の何が変わったのでしょうか。
2008年以降の傾向
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
(C) 潜伏確変の定着
(D) 大当たり差球の減少
(E) 確変・時短継続率の上昇
(F) 条件により出玉期待値が変化するタイプの増加
(G) ゲージのきつい機種の増加
いろいろ思いつくことを整理して、上記7項目にまとめてみました。
順を追っていきましょう。
まずは、演出がらみのポイントから。
(A) 液晶画面の大型化・可動役物の大掛かり化
これは、(B)演出の豪華化と密接なつながりがあるようにも見えますが、ちょっと異なる問題ですね。
要するに、液晶が大きくなり、可動役物があれこれ凝ったものになると、台の価格が高くなります。
実際の原価から言うと、液晶が大きくなったからと言って必ずしも高価になるわけではないはずですが、やっぱりパチンコ機は画面が大きくて派手な方が高くなっているでしょう。
役物も、複雑な動きをするようにしたり大掛かりにした方が価格をのせやすい。
役物の数が多いのも、売り物が増えて価格を吊り上げやすいのではないでしょうか。
また、いいアイディアならば、特許を取れば、若干ながら利益につなげることもできますね。
要するに、2008年以降(あるいは2007年以降)のド派手な大画面や凝った役物は、パチンコ機の付加価値を高めるために設けられたものと考えられます。
ただし、液晶はサイズと価格が比例するわけではありませんから、全面液晶が最も高価ということにはなりません。全面液晶の場合には凝った役物がありませんし、液晶の演出ソフトを入れ替えるだけで中身を変えられるのでむしろ安くなるはずです。
価格を吊り上げるには、ほどほどに大きな液晶と、その周辺で動きまくる可動役物が大事です。
(B) 演出の豪華化(旧来演出の陳腐化)
これは、カッコ内の方が大きな意味をもっています。
すなわち、新しい演出が派手で見栄えがすることよりも、従来の機種が新機種よりも見劣りすることに意味があるのです。
より多く光り、より激しくめまぐるしく画面が変化し、より滑らかにアニメーションする。
より多くの擬似連が発生し、より多くの演出バリエーションがあり、より長く演出が続く。
とにかく量的に多くなる方向性というのが見て取れますよね。
この仮説は、虎柄だのレインボーだのの信頼度がだんだん低下していることからも補強されると思います。
そういう旧来の演出に代わる新しい派手な演出が盛り込まれていくわけです。
新演出が目新しくて面白いというよりも、むしろ旧来の演出の意味を喪失させることに重要な意味があるのです。これにより、新しい演出、新しいルールを取り入れて、古いものを陳腐化させていくのです。
私見をさらに重ねるならば、この方向性を追っていくと、単に激熱演出の信頼度を低下させたととられないようにするために面白くて派手な演出を盛り込み続ける必要があるので、メーカー自身の首を絞める恐れが大じゃないかと危惧します。
でも、とにかく今はそういう方向で動いていますね。
高価であっても差別化のために必要
この(A)(B)のポイントにより、旧来の機種を古めかしくて陳腐に見せるとともに、新しい機種を高価で売ることができるようになります。新機種の設置はお店にとって他店との差別化をもたらすのですが、その効果を強化したのですね。
ただし、パチンコ機は、派手で面白そうだからといって幾らでも高く売れるわけではありません。
お店がメーカー(販社)から買って、お店に設置して、お客が打ってお店が儲かってナンボのものです。
お店が儲かる仕掛け・裏づけが必要です。
次回は、パチンコ機がお店に利益を提供する部分について考えます。
(つづく)
甘デジの変貌(6)
前回は、2007年に一時的に流行した甘デジ専門店の苦難を振り返ってみました。
「軽さ」から「面白さ」へ
甘デジ専門店が、1パチの台頭や、ミドル~MAXの人気機種登場に押されて急速に衰えていったのと同時期に、羽根物も急速に消滅していきました。
当時はパチスロ5号機への転換が完了した頃でした。
多くの店では、4号機から5号機に完全に置き換えることができず、1台おきにベニヤにしたり、1シマまるごとベニヤにして通路に変えたりしていました。
台はないのに上にデータランプが残っている店、まだありますよね。
一部の店では、近々パチスロが元に戻る可能性がないことを見越して、パチスロシマをパチンコシマに変更しました。
パチンコ増台です。
それなのに、甘デジは勢いを失い、羽根物に至ってはどんどん減少していました。
増台の内訳はというと、当時多かったパターンとしては、パトラッシュBOXとか、アクエリオンBOXとかで増台というのじゃなかったでしょうか。
仕事人3や倖田來未が結構長く使える状況であり、エヴァ3は後のエヴァより稼動が続いていましたし、人気機種を丸ごと上乗せするくらいの勢いでまだいけたのでしたよね。
本当はBOXで欲しい慶次は、やっとのことで10~20台程度導入したというようなお店が多かったでしょう。
カリブをドカンと導入したお店も多かったですね。160台とかw
こういう状況で、お店にしてみれば利益のとれない甘デジに拘泥する必要などありませんから、勢いのある店ほど甘デジを冷遇するようになりました。なんだかんだで1シマくらい減らしたお店もありましたよね。
ニーズがそれだけ細っている中で、感度が悪くて遅れて甘デジを増やしたお店なんて悲惨でした。
「遊べるパチンコ」コーナーで誰も遊んでないんですからね。
ニューギン、京楽、SANKYOらが送り出した、ド派手でめまぐるしく演出が出るミドル・MAXの方が、お客の人気を勝ち得たのですね。当りが軽いというだけの甘デジよりも「面白い」「遊べる」と認識されたわけです。
また、コアなファンには、甘デジのスペックでは射幸性の面で物足りなかったのですね。
甘デジの変貌
一方、甘デジで利益を取りたいというホールの声は、メーカーにはしっかり届いていたようです。
また、甘デジなら何でも稼動が良いとはいえず、ミドルやMAX同様に甘デジにも新台至上主義がやってきたことを、多くのメーカーが見抜いていました。
2007年から2008年にかけて、甘デジは変わっていきました。
2008年の最初の頃に出た甘デジといえば、平和のバットマンビギンズ、サンセイのタルるートくん、高尾のグレムリン、藤のエイリアンVSプレデターあたり。この頃から甘デジの眩しさが軒並み大幅アップしてきました。
ピカピカと賑やかだと、新台であることをアピールしやすいですからね。
見た目にはっきり違えば、新台好きな人をキャッチしやすくなります。
でも、甘デジが変わったのは見た目だけではありませんでした。
中身も大きく変わりつつありました。
(つづく)
「軽さ」から「面白さ」へ
甘デジ専門店が、1パチの台頭や、ミドル~MAXの人気機種登場に押されて急速に衰えていったのと同時期に、羽根物も急速に消滅していきました。
当時はパチスロ5号機への転換が完了した頃でした。
多くの店では、4号機から5号機に完全に置き換えることができず、1台おきにベニヤにしたり、1シマまるごとベニヤにして通路に変えたりしていました。
台はないのに上にデータランプが残っている店、まだありますよね。
一部の店では、近々パチスロが元に戻る可能性がないことを見越して、パチスロシマをパチンコシマに変更しました。
パチンコ増台です。
それなのに、甘デジは勢いを失い、羽根物に至ってはどんどん減少していました。
増台の内訳はというと、当時多かったパターンとしては、パトラッシュBOXとか、アクエリオンBOXとかで増台というのじゃなかったでしょうか。
仕事人3や倖田來未が結構長く使える状況であり、エヴァ3は後のエヴァより稼動が続いていましたし、人気機種を丸ごと上乗せするくらいの勢いでまだいけたのでしたよね。
本当はBOXで欲しい慶次は、やっとのことで10~20台程度導入したというようなお店が多かったでしょう。
カリブをドカンと導入したお店も多かったですね。160台とかw
こういう状況で、お店にしてみれば利益のとれない甘デジに拘泥する必要などありませんから、勢いのある店ほど甘デジを冷遇するようになりました。なんだかんだで1シマくらい減らしたお店もありましたよね。
ニーズがそれだけ細っている中で、感度が悪くて遅れて甘デジを増やしたお店なんて悲惨でした。
「遊べるパチンコ」コーナーで誰も遊んでないんですからね。
ニューギン、京楽、SANKYOらが送り出した、ド派手でめまぐるしく演出が出るミドル・MAXの方が、お客の人気を勝ち得たのですね。当りが軽いというだけの甘デジよりも「面白い」「遊べる」と認識されたわけです。
また、コアなファンには、甘デジのスペックでは射幸性の面で物足りなかったのですね。
甘デジの変貌
一方、甘デジで利益を取りたいというホールの声は、メーカーにはしっかり届いていたようです。
また、甘デジなら何でも稼動が良いとはいえず、ミドルやMAX同様に甘デジにも新台至上主義がやってきたことを、多くのメーカーが見抜いていました。
2007年から2008年にかけて、甘デジは変わっていきました。
2008年の最初の頃に出た甘デジといえば、平和のバットマンビギンズ、サンセイのタルるートくん、高尾のグレムリン、藤のエイリアンVSプレデターあたり。この頃から甘デジの眩しさが軒並み大幅アップしてきました。
ピカピカと賑やかだと、新台であることをアピールしやすいですからね。
見た目にはっきり違えば、新台好きな人をキャッチしやすくなります。
でも、甘デジが変わったのは見た目だけではありませんでした。
中身も大きく変わりつつありました。
(つづく)