【ライヴレポート】2023年8月27日「THE PUTIN、THE BREATHLESS」他 | ライヴレポートとかCDレビューとか

 2023年8月27日のライヴを楽しみにしていました。場所は 松阪 ROCKERS CLUB。お目当てのバンドは「THE PUTIN、THE BREATHLESS、Sc.R6 Hz、ルナティック雑伎團」の4バンドです。

 

『まえがき』

 今回はPockyさんの主催イベントで、念願の地元開催です。Pockyさんとはよう名古屋でお会いしていますが、いつも遠くから来ているのね。

 名古屋から近鉄の急行に乗って行ったのですが、えらい遠くて「ウソだろ」と思いましたもん。最近は大阪へもよう行くようになりましたが、あれは新幹線があるから行けるんですよ。

 もちろんPockyさんは車だろうけれど、長い時間をかけて松阪から名古屋へ来ているのよね。それもライヴイベントの主催までやって。彼の音楽に対する情熱には恐れ入ってしまいます。

 

 今回のイベントには、THE BREATHLESS、Sc.R6 Hz 、ルナティック雑伎團 というお久しぶりのバンドのライヴがあります。これだけ(個人的に)好みのバンドが揃っているイベントはまずないのよ。それに Pockyさんご本人の THE PUTIN は初めてだし、行かないほうがおかしいでしょ。ねえ。

 近鉄名古屋駅のコンビニで買ったおにぎりを車内で食べたし、スタンバイOKです!

 

『ライヴレポート』

①「THE PUTIN」

 

 トッパーは THE PUTIN です。THE STALIN のコピーバンドです。・・・ですよね。1980年代の日本のハードコアシーンはあまり詳しくないもので。ヴォーカルの遠藤ミチロウが全裸でステージに立ったとかいうのは知っていますが。あまり必要のない予備知識かもしれません。

 私自身、1970年代後半のロンドンパンクに思いっきりハマって、その反動で1979~80年頃は WINGS とか ABBA とかいう甘っとろい音楽ばかり聴いていた時期があって、1981年頃から NWOBHM を聴くようになってメタル道を行くようになって現在に至るってヤツで、日本のハードコアシーンとはすれ違いだったのよね。

 

 だから Pockyさんのように、その頃の雰囲気を再現しようとする活動は実にうらやましい。ジジイになったパンクスでそう思っているのは私だけじゃないと思います。

 それと松阪や四日市に来て思ったのですが、そういう匂いがプンプンしてくるのよ。Pockyさんが松阪や四日市でイベントをしたかった気持ちが、よう分かります。

 

 その1発目。Pockyさんの気持ちをしっかり受け取りました。え? ライヴレポートになってないって? パンクロックに理屈はいらんのだよ!

 

②「THE BREATHLESS」

 

 四日市のバンドで、最高にカッコ良いロッケンロールを聴かせてくれます。「THE BREATHLESS」と「ルナティック雑伎團」の前回の参戦が同じ2021年12月で、約1年9ヶ月ぶりになります。

 

 THE BREATHLESS はかなり早くから応援していて、新栄のソウルキッチンとか、大須OYSの旧店舗なんて、今はもうなくなった名古屋のライヴハウスに来てくれた時は、タイミングが合う限り参戦していました。

 大須OYSが新店舗になってからも THE BREATHLESS は定期的に来てくれたけれど、コロナが影響してあまり名古屋へは来てくれなくなったのよね。

 

 もちろん彼らの活動拠点である四日市へ行けば、彼らのライヴを楽しめますが「なんかそれもなあ」とか思ってしまってね。だって「おらが町に THE BREATHLESS がやってくる!」なんて嬉しいじゃないですか。ねえ。

 だから四日市じゃない松阪で THE BREATHLESS のライヴに参戦できることに意味があるわけよ。今回も最高に楽しかったです!

 

 え? やっぱりライヴレポートになってないって? だからロッケンロールに理屈はいらんのだよ!

 

③「Sc.R6 Hz」

 

 Sc.R6 Hz はできた頃から応援しています。元々は SpitCore の Mashさん のソロプロジェクトみたいなものだったのですが、完全にこちらが主流になりました。

 それとドラムスの峰子さんとは SpitCore や ZASH のライヴ会場で必ずいっしょになるのよね。そうしたら自然と親しくなりますわ。それと今回はサポートのベースさんでしたが、いつもは ZASH の中西さんが Sc.R6 Hz でベースを弾いていて、これも親しくならないわけがない。

 

 だからこのバンドがえらい身近に感じるわけよ。前回の参戦は昨年の9月で、今回が1年ぶりになりました。身近に感じている割にはタイミングが合わないのが悔しかったけれど、その分しっかり楽しませていただきました。

 

 久しぶりに峰子さんのドラムスを聴かせてもらいました。峰子さんスゴイ! 芯がしっかりした音になって、シンバルが良い音をしているのよ。彼女はライヴ数が多いだけに腕を上げましたね。

 

 それとライヴの中で SpitCore の曲をやっていたのよね。なんかすごい嬉しくなって、ついつい峰子さんにメッセージを送ってしまった。これからも Sc.R6 Hz のライヴで SpitCore の曲が聴けるのかな。楽しみですね。

 

④「ルナティック雑伎團」

 

 いわゆる セミファイナル(トリ前)が「ルナティック雑伎團」でした。アラさんの「Mainheller(めんへら)」とは別の「いかがわしさ」があって、それがやたら凝っているのよね。

 たぶん仕掛け人はドラムスのトーマスさんだと思います。ルナティック雑伎團 でドラムスを叩いている時の彼の表情が明らかに違うのよ。

 えらい設定に凝っていて、ライヴ前やライヴ中に演者さんにいろいろ指示しているところを見ると、まるで現場監督なのよね。同業ですから、私でもよう分かります(トーマスさんが現場監督かは知らないですが)。

 

 彼は2018年まで活動していた「EL THEE VOLTS!(エルザボルト!)」というバンドでドラムスを担当していて、その頃からやたら軽快な音を聴かせてくれていて、大好きなドラマーさんです。

 そのトーマスさんが 何年か前に SEVENTH feat.9th でドラムスを聴かせてくれた時は、飛び上がるほど嬉しかった。今回もしっかり軽快な音を聴かせてくれました!

 

 いわゆる マリリン・マンソン の世界観を行ったような音を展開していて、たぶんその仕掛け人もトーマスさんだと思います。前回聴いた時よりも マリリン・マンソン度が増していて、さらに楽しめるようになりました。

 

 とっても楽しいライヴイベントでした。おいしゅうございました!