*I apologize for using only Japanese today, as the story of this book is complicated.

 この本はなかなか難物なので、日本語のみで失礼させていただきま

 

 

〈起こらなかった第三次同盟市戦争〉の顛末が描かれる。塔の主はタイキ。大戦を回避するための情報戦に忙殺されている。タイキの後継者であるマツリカ(前作の主人公)はまだ6~7歳。

 

前作でマツリカの右腕として暗躍するハルカゼが、「高い塔」とも呼ばれる「図書館」に出仕したばかりのころだ。手話もまだ未熟で、マツリカの素早い手話についていけないハルカゼの奮闘ぶりが微笑ましい。

 

子どもとは思えないマツリカの洞察力に感嘆よりも悲しみを覚えるハルカゼは、どんどんマツリカに惹かれていく。自分は議会から送り込まれたスパイだというのに。ハルカゼはマツリカを守ってやりたい思いと任務との板挟みの上、当のマツリカがこの事実を見抜いていることに気づき、日々悶々と暮らしている。

 

戦争へと向かいつつあった世界は、手紙を書きまくり人を動かし、ときには自ら行動したタイキの働きにより危機を免れた。落着の夜、タイキはハルカゼに、マツリカが声を失った凄惨な出来事の記憶を語った。ハルカゼはその話を通して、さらにマツリカへの理解を深めていく。

 

 

『図書館の魔女』の続編。

本作の前に「烏の伝言」上下巻があるが、第1作に関連が深いのでこちらを先にご紹介したい。

 

タイキの圧倒的な手腕に圧倒されます。

政治とは、本来、こういうものなんだろうなって。

ま、物語の世界だからこそかもしれませんが。

 

幼女マツリカの才能はすでに開花しています。

エビ蒸し饅頭の味の違いから世界の情勢を察知して、タイキに悟られることもなく人を動かしてしまうのです。

ハルカゼが心酔するのも無理からことでしょう。 

 

「信じる」とはどういうことか。

マツリカに答えるタイキの言葉の深いこと、深いこと。考えさせらせました。

 

マツリカの両親の話は……、どう受け止めたらいいのか。

群衆って恐ろしい、たしかに。

マツリカの人生は壮絶です。それだけは、間違いありません。