兄の家の前で役所の人と待ち合わせ。
あちらはお二人。
身分証提示の後、三人で鍵を開けて中へ。
車の中ほど『ごみ屋敷』ではなかったん…
でもかなり汚くて、全員土足
役所の人にお任せした葬儀?
身元不明とか天涯孤独とか、身内の拒否か…
そういう場合のシステムでお願いしたから。
部屋にあるお金とか通帳とか?
持って行って、葬儀費の一部でも充当するとか?
全部お任せしたん。
入りたくもなかったし。何一つ触りたくもないし。
待ってる時間、三時間弱は長かったけど…
鬼母は相変わらず…
自分勝手の極み笑
とにかくひとつづつ、片付けて行かないとね?
兄の為にも母の為にも、一円も出す気はないけど。
手間だけは仕方がないと思うから。
やれることだけは、ちゃっちゃとやる
早く終わらせてしまいたいん。
縁を切って関わらずに暮らしていきたい。
今までもそれを心掛けてきたんやけど。
どうしようもないこともある…
今回のように。
兄の死については悲しみは感じないん。
あの頭脳が失われたのは、残念に思うけど。
あたしもかなり薄情者なんかもしれん。
でも兄があたしにしてきたこと、してこなかったこと。
半分でも、10分の1でも…
万死に値するよね?
死んでしまえば仏様かもしれないから?
もう、記憶から全部消すね…
兄、ご冥福をお祈りして、記憶から消すわ。
さよなら