年齢を重ねると、ストレスやさまざまな原因によって
活性酸素を除去しにくくなるために、カラダが錆びていきます。
これがいわゆる「老化」です。頭皮や髪の毛も同様に老化します。
正常な皮脂が出ている時には、きちんと髪の毛が生えてくるのですが、
それが正常に生えてこなくなるのにはいろいろな原因があります。
例えばＡＧＡ（男性型脱毛症）は、男性の遺伝型の脱毛症といわれています。
お笑いタレントがテレビＣＭなどで「薄毛は病気です。病院に行こう」
と言っていたのを覚えている方もいるかもしれません。
大手の製薬会社では、ＡＧＡ向けにプロペシアという薬を販売しています。
そしてもうひとつの大きな原因が、毛穴に長年たまった老廃物です。
老廃物で毛穴がつまった状態になっていれば、
当然、正常に髪の毛は生えてきません。
そしてこれまでは、この老廃物を取り除くことは無理だと言われてきました。
毛穴は頭皮から毛根までありますので、本当に老廃物を取り除こうと思えば、
深いところのものも取らなければ意味がありません。
しかし、せいぜいできることはシャンプーなどで毛穴の汚れを落とす程度で、
これでは毛穴の奥に詰まった汚れが取れないのです。
すると、どうなると思いますか？
毛穴の奥の老廃物がたまりにたまって、結局は腐ってきます。
これを除去するのが難しかったのです。
「難しかった」と過去形で言ったのには理由があります。
そう、毛穴の奥にたまった老廃物を除去する技術は開発されていたのです。
では、どのようにして老廃物を除去するのか？
実は育毛や発毛とは無関係と思われそうな、工業の世界にヒントがありました。
さまざまな製品を作る機械は多くの部品から成っており、
歯車などが複雑に組み合わされています。
その機械も使っているうちに、だんだん鉄くずやサビや油などの
不要なものが出て来てたまります。しかし複雑な機械であるがゆえに、
掃除のために分解して再び組み立てるわけにはいきません。
また、自動車などに塗装を施す時でも、
表面には人間の目には見えない極小さなデコボコやキズがあります。
ここにもとても細かな汚れがたまっているのですが、
目に見えないので取り除くことができません。
これは女性でいえば、
汚れが落ちていない顔の上にファンデーションを塗るようなもので、
汚れがあるとせっかくの塗装がうまくのらないのです。
そこで考え出されたある装置があります。
まだ正式に名前を発表できないのでＡとしますが、このＡは
装置の中と外の気圧を変えることによって、汚れを吸い取ることができるのです。
例えて言うなら、とても強力な掃除機です。
これでどんなに複雑に組み合わさって人の手が及ばなかったところでも、
どんなに細かなデコボコやキズでも、汚れを除去できるようになりました。
そしてこの技術を応用して、
人間の毛穴の奥にたまった老廃物を取り除くことができるようになりました。
しかし残念ながら、
単に老廃物を取り除くだけでは育毛や発毛に直接つながりません。
次回のブログでは、
この装置をどのように使って育毛・発毛につなげるのかをご紹介します。