『Nのために』第9話 | 蒼い月と白い猫

蒼い月と白い猫

思うまま。気の向くままに。
映画やドラマ、好きな役者さんの事をつらつら書いてます。
窪田正孝くん絶賛応援中です。

2014/12/12 放送。


あーー。あと1回で終わってしまう~~(ノ◇≦。)

第一声がそれかい!って感じですが(笑)

今回で、さざなみ放火事件の真相が

すべて明らかになってしまいました。(良いんだけどw)


犯人や放火した理由諸々はほぼ予想どおりだったけど

なっちゃんが成瀬父と罪を共有してたってとこが

最大のポイントだったんだね。

犯人隠避までは想像できたけど

証拠隠滅までは考えが及ばんかったわ^^;


犯人である成瀬父はすでに亡くなっているのに

かばうべき人は、もうこの世にいないのに

なぜ本当のことを打ち明けないのか?の理由が

ものすごく納得いきました。


なっちゃんは自分の身のみならず

駐在さんだった高野さんも守りたかったんだよね。

だから「周平さんが亡くなった時」ではなく

「茂(高野)さんが定年を迎えた時に

打ち明ければ良かった」ってことなんだよね。


成瀬父の葬儀の時に、なっちゃんの手が震えていたのも

「彼の犯行だった事を思い出しての怖れ」とかではなく

その罪を今度は1人で背負っていかなきゃいけない事への

恐怖だったんだろうな。

深いわーー。うまいわーー。


これで成瀬と希美の間に罪の共有はなかった事になるんだけど

あの時の、もう1つの謎。

成瀬がパトカーに乗り込んだ時に希美がかけた言葉。


「成瀬くんなら、どんな事だって出来るよ。」


え?あの場面でそれ?

一瞬ちょっと拍子抜けしてしまったんだけど^^;

まぁ・・・そうなのかぁ・・・。

もっと意味のある言葉かと思ってたんだけど

意外とたいしたことない言葉だったな(笑)。


希美は罪の共有に繋がる言葉を発したつもりだったけど

成瀬には励ましの言葉に聞こえたって事なのかな?

ってとこまで深読みして、いろいろ考えちゃった(笑)

割とスタンダードでした(^▽^;)


しかし回想シーンに出てくる成瀬くんも希美ちゃんも

ホントに今より顔が幼くて、ちょっとビビりました。

現在の顔に見慣れたあとの高校生姿だったから

その違いが余計にハッキリと分かって。

役者さんって凄いー。


さざなみ事件が解決したら、場面は現代パートに。

ちょーーっと、これ。もうスゴイ。

それぞれの感情がぜーんぶ詰まってて

それらの感情の波に溺れそうだった(笑)


元気のない希美のために何かをしてあげたい安藤。

「希美のためなら何でもしてやる」の人だからなぁ。

いろいろ考えて、希美が笑顔になれる事を模索する。

ゴンドラの時のように、喜んでくれる事を考える。

「2人でデート」じゃないのも、プロポーズを断った希美の

気持ちの負担(気まずさ)を、少しでも軽くするためだよね。


病気の事を知らないから「やってあげたい事」の

方向性がちょっと違ってたりもするんだけど

安藤なりの精一杯の優しさは感じるな。

でも安藤は「何も知らされない」事のつらさ

N作戦2に続き、ここでも味わう事になるんだね。。。


プロポーズを断っても、以前と同じように接してくれる。

これは希美にとっては救い。でもツラくもある。

希美の中には、安藤と歩んでいきたい気持ちが

まだどこかにあると思えるから。

安藤といたら「死にたくない」の思いが

より一層強くなってしまうと思えるから。


でも今の希美には、太陽の光は眩しすぎるんだろうな。

未来を夢見ることのできない希美にとって

安藤の無限に輝く強い光は眩しすぎてツライ。

光が強ければ強いほど、影は濃くなるものだから。

同じ光を追いかけたいと思っていたのに

棲む世界が違ってしまったんだよね・・・。


そして、西崎さんも模索する。

希美への恩返しを。


実家の父親に「事件の事でお世話になった人には

ちゃんと恩を返して行きなさい」と言われるシーン

すごく良かった。西崎さんは孤独じゃないって思えました。


西崎さんが安藤に会う気になったのも

安藤に希美のことを託すかどうかを見定めるため。

でも西崎さんも感じたんだろうなぁ。安藤は眩しすぎるって。

「これから先」を見つめ続けている安藤に

「これから先」がない希美を託す事は難しいと。

「安藤のため」を思えば絶対に言ってると思うけど

「杉下のため」を思えば、やっぱり言えない。

治る病なら、安藤に言ってあげたと思うんだけどね。


その安藤の「杉下はそんな簡単に助けてって言わない」が

成瀬に託す引き金になってしまうのが皮肉だよね。


希美が唯一「助けて」って言えたのが成瀬だった。

10年前の事件で、西崎さんはそれを見てた。

言えなかったけど「助けて」って思った人はいる。

それも成瀬だった事を西崎さんは知っている。

だからもし、希美が助けを求めるとしたら

それは誰なのか?を考えたんだよね。

西崎さん、本当に希美のことをよく理解してるんだよなぁ。


西崎さんから連絡を受けたあとの成瀬の言動。

もぉぉーーー!いちいち胸が締め付けられる想い。

何なんだろう。成瀬って人は。


「見守る」という域を越えて、すべてを「引き受ける」人。

父親の罪も、あの時の希美の想いも嘘も

すべて黙って引き受けて、背負ってきた15年。


希美の「なんで成瀬くんがここにおるん?」の問いにも

「西崎さんが教えてくれた」のひと言だけ。


愛おしむような優しい笑顔で見上げて

「少し・・・話さん?」

この表情に、うあぁぁぁ!!ってなった。(錯乱)

ちょっと目が潤んでる・°・(ノД`)・°・


病気の事を知ってても、何も言わないし、何も聞かない。

さざなみ事件の真相と、近況報告だけして

核心には一切触れず、理由も言わず

「一緒に帰らん?」


「ただ・・・一緒におらん?」

ってさぁぁ!!

もぉぉーーーーーーー(泣)


また黙って引き受けるんだ。希美の孤独や絶望を。

寄り添って、一緒に背負っていってあげるつもりなんだ。

しかも相手の心の負担にならない言い方で。

そっと手を差し伸べる感じで、包み込む。


キラキラした未来を信じて歩いている時には

安藤のようなエネルギッシュな光を求めたい。

夏の眩しい太陽の下で、一緒に輝いていたい。


でも薄暗く曇った空の下を歩いている時は

ほんの少しの光で良い。

冬の晴れた日みたいな、あたたかく優しい光。


闇を照らしてくれる月のような存在だった成瀬。

あの頃は自分で光を放つことはできなかったけれど

今の成瀬には、自らの光で包み込んでくれる

太陽のような「たくましさ」や「包容力」も感じられる。

寒い時でも、日なたにいれば

あたたかくなれるような冬の太陽。


高級な婚約指輪は持っていない。

ただ寒さから守ってあげるマフラーしかないけれど

そのぬくもりが希美の孤独な心を溶かしてあげるのかな。

この美しいシルエットに涙が出そうでした・°・(ノД`)・°・


「ただ一緒におらん?」って言われて「なんで?」とか

「西崎さんに病気のこと聞いたん?」って

聞き返さない希美も良いんだよなぁ。

成瀬くんがなんでここにいるのか。

なんでそんな事をいうのか。

聞かなくても分かってる。

成瀬くんの優しさ、全部分かってる。


安藤は言葉にして、ちゃんと伝えてくれる人。

成瀬は言葉にしないけど、解り合える人。

希美の「想い」は安藤の方にあるかもしれないけれど

「心の距離」は成瀬との方が近い気がした。


今の希美に必要なのは、上に導いてくれる安藤ではなく

隣で黙って寄り添ってくれる成瀬くんなんじゃないかな。

自然とそんな風に思えました。


はぁーーーー。せつない。


そんなこんなの現代パートに持っていかれすぎて

10年前の事件の真相とか、割とどーでも良くなってしまった(笑)

いやいや、そこがメインだろー!って感じだけど。

ついつい過去の話よりも今が大事!って思ってしまったわ^^;;


でも事件の話になったらなったで、やっぱり引き込まれた。

今回もハラハラドキドキすごかった~(疲れた(笑))


しかし、あんなに念入りに打ち合わせやら何やらしてたのに

西崎さん、花を用意してないとか何やっとんねんヽ(`Д´)ノ

予約しとけよーー!ってツッコんだのは私だけじゃないはず(笑)

この遅刻がすべての発端やったんかい。。。


でも野口さんと西崎さんの鉢合わせに

希美が直接関わってたのにはビックリ!

あれ、安藤を守るために西崎さんを裏切ったって事だよね?


野口さんに将棋の手を教えてしまったことで

安藤を窮地に追いやることになってしまうなんて

希美にしてみれば、耐え難いことだよね。

しかもそれが成瀬くんに教えて貰った手ってのが

ホントに安藤には同情する・・・。


野口さんが安藤を潰そうとしてることは

あそこでハッキリと分かったもんなぁ。

この将棋での勝負云々にかかわらず

この人がいる限り、安藤は潰される。邪魔をされる。

警察沙汰にして野口さんを失墜させない限り

安藤の将来もない・・・と感じてしまうのも

分からなくはないのだけれども・・・。

西崎さんを野口さんに差し出すのかぁぁ・・・。(違う?)


けど、この後すぐに成瀬が来ることになってるし

これは希美にとっては、一種の賭けだったのかなぁ。

成瀬くんは渋滞につかまってましたけどーー(>_<)


でもそっかぁ。

希美が守りたかったNは安藤だったんだね。。。


で、問題は安藤だよ。

チェーンロックの謎、まだ出てこんのか!(笑)

希美が野口のブレーンをやってること

安藤は薄々気付いてたみたいだけど

それが関係あったりするのかな?


で、安藤が守りたかったNは誰なのよ?

西崎→奈央子

成瀬→希美

希美→安藤

までは分かったけど、安藤は?


高野さんには杉下って言ってた気がするけど

でも事件の真相は知らないんだったら

守るも何も・・・って思ってしまうんだけど。

安藤、謎だらけやな(笑)


しかし安藤の「何でも聞いてみる」「何でも言ってみる」は

ホントに成瀬と正反対だなぁと思う。

前回の「そいつと付き合ってる?」もそうだけど

今回もブレーン疑惑をサラッと聞いちゃう。

賀来くんのラフだけど芯の通った演技が

すごくハマってて良かったなぁ。


あと、もう1つ気になってること。


成瀬が高野さんに話した

「スカイローズガーデンの事件のあと

またお互い会わんようになって

杉下がどんな気持ちでおったんか、ようやくわかった」


これは希美が言ってた「究極の愛」の話に繋がってるのかな?


「誰にも知られずに相手の罪を自分が半分引き受ける。

罪を引き受け、黙って身を引く」


成瀬も10年間、これを実践してたって事なのかな・・・。


けど、希美の罪って?

話をややこしくしてしまったってのはあるけど

殺人事件に関しては口裏を合わせただけじゃないの?


でも希美の洋服が血まみれだったのが

ちょっと気になるんだよね。。。

奈央子さんが自殺だったとしたら

希美の服にあんなに血がつくんだろうか?って。

あーざわざわするーー。


次回は成瀬と安藤のご対面もあるんだよね。

何となく希美は、結局誰も選ばないんじゃないかなって

気がしてしまってるんだけど、どうなるのかな。


ラスト1回。

楽しみだけど寂しいです。(まだ言う)



*******

余談。


ドラマの感想、ザーーッと書いてみたけど

入れるタイミングがなくて書きそびれたこと。


窪田くんのセリフの間の取り方って

なんであんなに絶妙なんだろう。


「少し・・・話さん?」とか「ただ・・・一緒におらん?」とか。

この「・・・」のための部分が、なぜだか分からないけど

無性にキューーンと来るんですけど!

ミリ単位の表情の変化とか、こういう絶妙の間に触れた時

こーーいうところだよ!!って叫びたくなります(笑)

こういうところが本当にスゴイと思うし、大好き。

それを思い存分堪能できる、このドラマに感謝(^人^)


なんかよく分からない、ノロケのような?余談になったけど(笑)

泣いても笑っても、あと1回。

Nロスが今からとっても心配。。。。


最後に、にゃるせくんの八重歯全開画像(///∇//)

カワイイにゃんほのぼの

(猫耳つけたい(ΦωΦ))