識者 | エバンジェリスト ZORO

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私の嫌いなもののひとつに、テレビなどでの討論会があります。

討論会それ自体が嫌いというわけではないのですが嫌いです。

何故なら、そのような討論会では、たいていの場合は、
世間で「識者」と呼ばれるような人たちが集まり、
討論をしているのですが、その人たちの主張や考え方に、
賛同できるかどうかという問題以前に、非常に多くの方々が、
人の意見をさえぎってでも自己主張をしようとする。

人の意見に割り込むな!

と私は思うのですが、どう思いますか?

誰かが発言をしていたり、しゃべっていたりする途中で、
割り込むように話をするのは、非常に失礼なことだと思います。

口喧嘩ならば割り込んだり、さえぎったりもあるかと思いますが、
かりにも討論会などで、他人の意見を最後まで言わせずに、
自己主張をするのはどうかと。

仮に人の意見が間違いだとしても、人の意見は尊重すべきですし、
最後まで聞いた上で、間違いを指摘するならわかりますが、
最後まで言わせずにさえぎるのは良くないと思います。

これも言葉を大切にしていない例だと思います。

自分の言葉を大切にしている人であれば、
他人の言葉も尊重できるはずです。

自分の言葉に責任と大切さの自覚があれば、
他人の言葉の重さも理解できるはずだからです。

自分の言葉を大切にせず、理論や自分の権威にのみ頼っているから、
他人の言葉を軽んじて、平気でさえぎって自己主張が出来るのでは?

私から見ると他人を尊重しない非常に失礼な行為に見えることを、
公の場で平然と行なうような人が「識者」と呼ばれ、
その意見が、大きな影響力を持つのは問題があると感じます。

識者とは、辞書を見ると、
物事の正しい判断力を持っている人。見識のある人。
となっています。
正しい判断力があるのならば、人を尊重し、最後まで聴いてから、
その上で判断すべきではないでしょうか。

ちなみに、人の意見をさえぎって反論したり論破すると、
後に必ずわだかまりが残ります。
相手は決して納得してくれません。

如何に正論を述べて相手をねじふせても、納得しなければ、
問題は解決しませんし、人間関係はこじれてしまいます。

上下関係がハッキリしていれば、上の者の意見は、
どんな形であっても下の者に聞き入れさせることは可能でしょうが、
納得しないまま従わせるのは、パワーハラスメントに等しく、
場合によっては、人の心に傷を残すこともあります。

自分の言葉、そして人の言葉をもっと大切にして欲しいものです。

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