さて、今更だが、そもそもRhinocerosというCADは、その性能というか、仕様から、本来は、設計図があってその通りに三次元データ化するCADとして、開発されたと思われる。
そういう意味では、バージョン2.0のときに殆んど完成していたとも云えるわけで、バージョン3.0は、殆んど、前々前回くらいで触れたと思うが、新規カーネルへの対応で手一杯だったという感じで、さらに、4.0で、導入されたUDT系コマンド(ケージ編集コマンドなど)は、本来のライノのコンセプト?からいうと、ある意味、お節介コマンドと云えなくも無い。
でも、でも、である。・・・私が、エム・クラフトの中沢さんを第一号として、スクールや、プログラミングに業務の中心を移行する前、CADでの原型製作を主たる仕事としていたとき、一番、難儀だったのは、クライアントさんの「ここのところ、もうちょっと、ボリューム出せませんか。」という一言だった。(笑)
3.0以前のライノにとって、それは、殆んど、「作り直し(汗。)」を意味したのである。・・・「マジですか?・・・」という感じである。
クライアントさんにとっては、まさか、そんな大事になっているとは思わないので、「じゃ、明日までに修正ヨロシク。・・・」で、アッサリと終了である。(笑)
で、こういった問題は、「お節介コマンド群」があるお陰で、シングルサーフェスを意識的に使って、修正に対応しないでいても、だいぶ、楽になったと思うのだ。
でも、正直、ライノというのは、ケージ編集も含めてコントロールポイントの編集ということには、あまり重点を置いていない造りになっている。・・・まあ、その辺をウチで何とか、もっと使いやすく出来ないかとは思っている訳なのである。・・・
さて、明日からいよいよIJTである。
ご心配されている向きもあるようだが、別に私は、ライノのオペレーションのプロモーションをする心算は無い。
ジュエリーCADデータの販売サイトの説明をするだけのことである。
ただし、エヴァンスのプラグイン・モジュールを見たくて、遠くから来てくれる人もいるみたいなのでそういった人には、ウルティマの機能説明をするというだけのことなので、ご心配には及ばないのである。
そもそも、今回のプロジェクトのターゲットとなるべき客層の人たちというのは、CADのオペレーションなんかに全然興味の無い人たちなんである。・・・(笑)
要は、前みたいにジュエリーCADを、ソフトを買って、スクールに通って、やってみませんか?ということではなく、ジュエリーCADをデータ、造型、仕上げ、石留めまで含めて「サービス」として提供しようという試みである。
そして、面白いのは、お客さんは、理論的には、業界に関係ない素人さんでも、OKな訳である。(笑)
因みにタイトルの「あの娘におせっかい」だが、1975年のポール・マッカートニー&ウイングス(Paul McCartney & Wings)の大ヒット曲のタイトルである。
本当のタイトルは、"Listen to What the Man Said"なので、日本の音楽業界特有の原題とはかけ離れた滅茶苦茶な「意訳タイトル」である。
アーティストの人たちって、こういうのを見て怒らないのかな。・・・(笑)